セガサミーホールディングスは、Google Cloudのクラウド型SIEM「Google Security Operations」および脅威インテリジェンス「Google Threat Intelligence」を採用した。7月17日、Google Cloud Japanが情報を公開した。機能ごとに個別最適化され複雑化していたセキュリティ運用の統合管理とグローバルでの標準化を図る。分析業務の属人化解消や全社的なリテラシー向上にもつなげる。
セガサミーグループは、エンタテインメントコンテンツ、遊技機、ゲーミングの三つの事業を軸にグローバル展開する総合エンタテインメント企業グループだ。同社では従来、領域ごとに最適な製品を個別に導入していたが、管理コンソールの乱立による運用負担の増大が問題となっていた。また、ログ集約を担うオンプレミス型SIEMの老朽化が進み、膨大なログを分析しきれない点も課題となっていた。
こうした背景から、IT施策やセキュリティ製品をグローバルで統一する方針を決定し、新たなセキュリティソリューションの選定に着手した。複数の製品を検討した結果、総合的な利便性の高さやコスト面での優位性を評価し、Google Security Operationsを採用した。自動での脅威検知機能やダッシュボードのカスタマイズ性に加え、生成AI「Gemini」を活用して独自アラートルール作成を支援できる点を評価した。
導入にあたってはリベルスカイなどの伴走支援を受け、2025年4月から国内での運用を開始した。Geminiとの連携によりSOCにおける監視・分析作業の負担をチーム全体へ分散できる体制を整え、業務の属人化を解消している。あわせて、Google Threat Intelligenceを導入したことで、従来はコスト面から限られた担当者しか扱えなかった脅威情報を、各拠点の担当者全員が確認できる環境を構築した。
同社は順次、旧システムからの切り替えを進めている。今後は北米や欧州を含む約80の海外拠点に対し、Google Cloudのセキュリティソリューションを統一的に展開していく計画だ。製品開発における生産性やサービス品質の向上を目指す。