ヤンマーHD、図面データ活用クラウドでQCD最適化を目指す

2024年12月4日23:33|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ヤンマーHDは、キャディの図面データ活用クラウド「CADDi Drawer」を導入した。2024年12月4日、キャディが発表した。

 ヤンマーHDは、2025年度までの中期計画において「DXに対応する次世代経営基盤の構築」を中核に据え、事業の生産性向上などを目指している。同社では、図面や購買データを最大限に活用するためCADDi Drawerの導入を決定した。

 ヤンマーHDでは、図面や部品表(BOM)を管理するPDM、購買情報を管理するEDIなどのシステムが個別に最適化されており、データのサイロ化が課題となっていた。最適なQCDによるものづくりを実現するためには、これらのデータを迅速に統合し、類似図面検索により有益なインサイトを得ることが不可欠だと考えていた。

 そこでCADDi Drawer導入にあたり、同社の事業会社の一社にて半年間にわたる活用検証を実施。バリューチェーンの各部門で業務効率化の効果が見込まれることが明らかになった。検索・選定・査定・分析・情報連携・教育の効率化が進むことで、図面の標準化や流用設計の推進、そしてコスト意識の向上が期待されている。

 今後は、事業会社における本格的な導入を推進し、そのベストプラクティスを他の事業への横展開を目指している。

 ヤンマーHDデジタル戦略推進部DX推進グループ課長の世森達也氏は「トップダウンで単にツールを導入するだけではDXは成功しないと考えており、Quick-Winをいかに早く生み出すかという視点で『草の根DX』という現場に根差したDX推進を重視している。会社全体のDXに関する取り組みの機運を高めていく上でも、今回のCADDi Drawerの導入検証で得られたものは貴重な財産だ。これを他の事業に展開し、グループ全体としての効果として最大化を図っていきたい」とコメントしている。

 同グループの河野銀氏は「図面を主軸とした類似検索、データ活用、分析ができる事で、業務効率化しつつ高付加価値業務のシフトも見えてきた。今後はバリューチェーン全体での高度化やQCD最適化への一つの手段として、さらなるCADDi Drawer推進および連携を通じて、組織として効果の最大化を図り、競争力向上に寄与したい」とコメントしている。

ニュースリリース