日清食品HD、Qlik Talend Cloudでデータ統合とリアルタイム意思決定を高度化

2025年6月4日18:19|ニュースCaseHUB.News編集部
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 日清食品ホールディングスは、データ統合基盤の刷新とリアルタイムな意思決定の高度化を目的に「Qlik Talend Cloud」を採用した。Qlik Talend Cloudを提供するQlikが、2025年6月4日に発表した。

 日清食品ホールディングスは、グローバル展開や多様化する事業環境の中で、膨大なデータを迅速かつ正確に活用し、事業戦略や業務プロセスの最適化を図る必要性に直面していた。Qlikの導入前は、SAPを基盤とした基幹システムのデータが複数のプラットフォームに分散し、統一された基盤の構築が難しい状態だった。また、データの更新は1日1回のみ手動で行われ、リアルタイム性の欠如が意思決定の遅れにつながり、運用上の負担を増加させていた。

 こうした背景から、多様なデータソースを柔軟かつ安全に統合し、データの鮮度と品質を維持しながら、業務部門が自らデータ活用できる基盤の構築を模索。リアルタイムでのデータ連携や自動化されたデータパイプラインの構築、クラウド環境への対応力、高いデータガバナンスやセキュリティの確保などを評価し、Qlik Talend Cloudの採用を決めた。

 Qlik Talend Cloudの導入で、基幹業務システムのデータをリアルタイムでSnowflakeに統合可能となり、より正確かつ迅速な意思決定が可能となった。手作業によるデータのダウンロードも不要でデータ活用の幅が広がり、これも意思決定の迅速化に貢献している。物流部門や営業部門では、AIを活用した自動化技術もあわせて適用し、出荷や売上のデータからトラブルへの対処をはじめとした意思決定に必要な情報を、リアルタイムで従業員に通知可能となった。

 日清食品HD  執行役員およびCIO (グループ情報責任者) の成田 敏博氏は、「私たちのゴールは日清食品グループを、データで判断し、議論し、意思決定する企業体にしていくこと。基幹業務システムを一つの基盤に統合することは不可欠。その実現のために、Qlikは私たちにとってまさに要であり、ゲームチェンジャーだ」と述べている。同社では今後、Qlikをさらに活用して従業員が持つナレッジをAI-readyなデータとして活用することも視野に入れている。

ニュースリリース


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