ひろぎんHD、Tableau導入で営業データ分析を強化 グループ全体への展開目指す

2024年10月28日19:30|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ひろぎんホールディングスは、データ利活用促進を図るため、子会社である広島銀行にセールスフォースのデータ分析プラットフォーム「Tableau」を導入した。2024年10月23日、セールスフォース・ジャパンが発表した。ひろぎんHDは将来的にTableauをグループ全体に展開し、データに基づく迅速な意思決定と顧客価値向上を目指す。

 ひろぎんHDは2024年3月に策定した中期計画で、データ利活用を含むDX推進を掲げる。金融業界全体では、柔軟なデータ分析が課題となっている。ひろぎんHDも豊富なデータを保有しながら、事業戦略への活用は限定的だった。たとえば広島銀行の営業店では、支店運営に必要なデータの閲覧が限定的な切り口に留まっていた。また、本店部でもデータ集計や分析ができる担当者が限られており、行員の業務負担増加や施策立案のスピードが課題となっていた。

 これらの課題解決のために、ひろぎんHDはTableauを採用した。Tableauは、直感的な操作性と強力な分析機能を備え、ユーザーが容易にデータを理解し、迅速な意思決定に繋げられる点を評価した。また、Salesforceが提供するTableau Blueprintを活用することで、データドリブンな企業への変革を効率的に進められる点も選定理由となった。

 ひろぎんHDは2024年6月からTableauの導入を開始し、広島銀行の営業企画部を中心に以下の取り組みを進めている。まず、収益関連帳票をTableau上に移行し、営業関連ダッシュボードを拡充した。将来的には営業関連以外の情報にもアクセスできるプラットフォームへ拡張する予定だ。

 次に、複数のデータベースを跨ぐデータ抽出・加工業務をTableauで標準化・自動化し、業務効率化を図っている。さらに、広島銀行の事業性貸出・預金残高の推移を地区・支店・個社別に可視化し、経営状態をスピーディかつ詳細に把握できるようになった。

 ひろぎんHDの執行役員DX統括部長 石原和幸氏は、「地域の活性化を推進するDXの一環として、Tableauを活用したデータ分析を開始した。現在は広島銀行の営業部門が中心だが、将来的には管理部門、グループ全体へ活用を拡大し、意思決定の高度化や顧客価値提供を通じて地域活性化と顧客の成長に貢献したい」と述べている。

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