ヤンマーホールディングスは、グローバルグループ全体の人事情報を一元管理し、データドリブンHRを実行するため、日本IBMの導入支援によりWorkday HCMのパイロット運用を開始した。ワークデイと日本IBMが、10月23日に発表した。
創業112年を迎えるヤンマーホールディングスは、「人と自然が共生する持続可能な社会の実現」を掲げ、さまざまな分野で社会の発展に貢献してきた。その実現には「人」が重要であると考え、「人の可能性を信じる」をモットーに、社員のチャレンジを後押しする企業文化「HANASAKA」を掲げ、人材育成などの活動に活かしている。
ヤンマーホールディングスは、この理念をグローバルグループ全体で実現するため、国内外115拠点、全2万1553名の社員一人ひとりの状況を把握する必要があった。そこで、グローバルグループ全社員の人材情報を一元的に集約・蓄積し、データドリブンHRを実行するための新たなグローバル人事システムを模索していた。
ヤンマーホールディングスは、Workday HCMを選定した理由として、グローバルグループ全体で全ての人材情報を一元管理するのに適したアーキテクチャであること、グローバルスタンダードとして世界的に多くの企業で採用され導入実績が豊富であること、社員の誰もが気軽に活用できる優れた操作性とユーザー体験を実現できることを挙げる。
Workday HCMの導入により、グローバルグループ全体の人事システムを統一し、最新の人材情報を可視化することで、キャリア開発、研修管理、評価、後継者管理など、一連の人事管理業務の効率化と高度化を図る。また、社員向けに自律的キャリア形成支援、事業現場向けに面談・評価オペレーションの効率化、人事向けに人材ポートフォリオの可視化を提供するなど、グループ内のステークホルダーごとにパフォーマンスを最大限に引き出し、社員のやりがいにつなげる。
ヤンマーホールディングスは、今回のグローバル人事システム基盤をグローバルグループ全社員で運用し、「HANASAKA」の価値を実現するチェンジ・マネジメントおよび人事制度の改定を推進する。これを制度、システムの両面でアプローチし、社員の体験をさらに向上させる。
ヤンマーホールディングスは、現在のパイロット運用後、2025年4月から国内および一部海外子会社を対象に本格運用を開始、順次グローバルの各拠点に展開する予定だ。