小湊鉄道、乗車券売機のキャッシュレス化に物販用端末を活用 経営合理化へ

2025年8月7日23:18|ニュースCaseHUB.News編集部
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 小湊鉄道は、経営合理化と業務効率化を目的に、乗車券売機向けにエム・ピー・ソリューションの無人機向けキャッシュレス決済サービス「JMMS」と決済端末「IM10」を採用した。8月7日、エム・ピー・ソリューションが発表した。光風台駅と上総牛久駅の券売機で運用を開始し、多様な決済手段に対応することで顧客の利便性向上も図る。

 小湊鉄道は、千葉県の五井駅と上総中野駅を結ぶ非電化・単線の路線を運営する鉄道事業者。地方の鉄道事業者は、昨今の少子高齢化や人口減少により厳しい経営環境にあり、事業の継続に向けた経営合理化が課題となっている。

 こうした背景から、同社は乗車券売機のキャッシュレス化を検討。交通系ICカード専用端末と比較して安価に導入できる物販用端末の活用を決めた。採用したIM10は、端末自体で決済処理を行うリッチクライアント方式のため、通信環境に左右されにくい安定した処理速度が特徴。また、交通系ICカードだけでなく、クレジットカードやQRコード決済など、多様な決済手段に対応できるため、顧客の利便性向上にもつながる点を評価した。

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物販用端末「IM10」

 2025年8月7日から光風台駅と上総牛久駅の乗車券売機で運用を開始。これにより、利用者は自身の都合の良い決済手段で乗車券を購入できるようになる。エム・ピー・ソリューションにとって、鉄道乗車券の購入用途で物販用端末IM10が導入されるのは、今回で3例目となる。

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