日本大学はワークフローシステム「HUEワークフロー」を全学で導入し、本稼働を開始した。10月24日、同システムを提供するワークスアプリケーションズが発表した。すでに全学職員約4000人が利用しており、業務の効率化と内部統制の強化を図る。年間約10万枚以上の紙削減を目指すという。
日本大学は中期経営改革の中でDX推進を重点課題に掲げ、「ペーパーレス化」「業務プロセスの見える化」「業務改善・効率化」を進めてきた。その一環としてワークフローシステムの導入を検討していた。従来、決裁業務においては、大量の稟議書を紙で回覧することによる業務負荷や、承認のために出社する必要性が課題となっていたという。
システムの選定にあたっては、HUEワークフローの大規模大学や大手企業への導入実績や、他システムとのAPI連携によるメンテナンス負荷の軽減が可能な点を評価したとしている。
HUEワークフローの導入により、課題であった紙の書類削減を実現したほか、承認フローや履歴を可視化し、内部統制の強化も図った。さらに、人事システムとのAPI連携を活用し決裁権限や承認フローの管理を効率化することで、組織全体の業務改善にもつながったという。
日本大学は「操作性が高く職員への展開もスムーズに進んでいる」とコメント。今後は教員を含む2万人規模での利用も視野に入れ、さらなる効率化を目指していく方針だ。