高見澤、食品事業の製造記録をi-Reporterで電子化 年間240時間を削減

2026年10月26日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 建設資材、石油、食品、不動産などを手がける高見澤は、食品関連の事業を束ねる「フードセグメント」で、シムトップスの現場帳票システム「i-Reporter」を使い、製造記録や在庫管理の帳票を電子化した。製造部と品質管理部だけで、年間240時間の工数を削減した。シムトップスが10月23日に発表した。

 高見澤は1949年創業で、東京証券取引所スタンダード市場に上場する。従業員数は541人(2024年6月現在)。2024年7月、食品関連の事業を統合して、フードセグメントを発足させた。それまでは、食品関連を含む全社の13事業部が実質的に独立して動き、管理基準も帳票の形式も事業部ごとに異なっていた。管理部が、平準化と標準化を推進することをミッションに掲げ、i-Reporterの導入も、この流れの中で決まった。

 最初に使ったのは、チーズ部門(小諸工場)だ。1日約40枚の手書きの製造日報があり、記入した後に、基幹システムへ打ち直す二重作業が慢性化していた。製造部 品質管理部の石倉裕介部長は、「自分の字がきたないから」と、電子化に興味を持ち、Excelと複合機の使い方の見直しで、印刷費を約70%減らして、ペーパーレス化の効果を確信した。複合機の入れ替えを相談していた富士フイルムビジネスイノベーションの紹介で、i-Reporterを知り、複数の製品と比べた。「適度な難易度があること」を重視し、帳票の設計に、ちょうどよいハードルがあり、書式の乱立を防げる点を評価した。既存の紙帳票のレイアウトを、そのまま電子化できる点、承認ワークフローの使いやすさ、拡張性も、選んだ理由だ。

 導入では、品質管理部の係長と管理部業務係の係長の2人を推進担当とし、帳票の設計と展開に重点的に取り組む体制を整えた。製品名を選ぶと使用する部材の種類が自動表示され、製造予定数を入力すると各部材の必要数が自動計算される。作業の開始と終了の時刻をiPadでタップするだけで、製造のスピードも自動で計算される。入力範囲の上限と下限、必須項目の設定で、記入漏れと誤記録を防ぎ、確認と承認の時間は、製造部と品質管理部で、合計1日30分以上減った。賞味期限は、オプションの「i-Repo EdgeOCR」で、カメラをラベルにかざすだけで自動入力され、入力時間が半分以下になった。

 青果販売部門(中野工場)は、工場見学で、チーズ部門の運用を見た担当者が、自ら手を挙げ、13種類の帳票を、ほぼ独自で設計した。以前は、製造スタッフが書いた日報を、事務所まで届け、営業スタッフが集計していた。在庫の計算は、手書きと電卓で、30〜45分かかり、ミスが見つかると、現場で数え直した。電子化で、計算時間は約15分に縮み、計算ミスは、ゼロになった。安全衛生パトロールや、改善提案の「改善アワード」にも使い、改善提案は、半年で60件集まった。フードセグメント全体で、帳票の定義は、108種類に達した。

 製造部と品質管理部で、1日1時間、年間240時間の工数を削減した。石倉氏は「導入してみて感じたのは、i-Reporterは思っていたより取り組みやすく、現場の負担が減ると改善活動も自然と動き出すということ」と話す。今後は、事業ごとに異なるフォーマットで運用しているクレーム報告書を、フードセグメント全体で統一する構想だ。また、同セグメントで生まれた改善提案の文化を、インフラセグメントなどにも広げることを目指す。

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