鎌倉女学院、ネットワーク基盤を刷新しICT活用を加速 運用負荷も軽減

2025年10月24日23:25|ニュースCaseHUB.News編集部
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 鎌倉女学院中学校高等学校は、ネットワークインフラ更新の一環として、アルカテル・ルーセントエンタープライズの無線AP「OmniAccess Stellar AP1511」を採用した。また、無線LANコントローラをクラウド化し、ネットワークインフラの遠隔運用監視サービス「ARMs」を継続で利用する。10月24日、導入支援を行ったアクシオが発表した。今回の刷新により、安定した高速ネットワーク環境を整え、生徒の学習や校務におけるICT活用をさらにスムーズにする。また、無線LANコントローラのクラウド化と遠隔監視サービスの活用で、情報システム部門の運用負荷軽減を目指す。

 鎌倉女学院は1904年創立の中高一貫校で、約900名の学生が学んでいる。国際理解・英語教育を重視し、生徒は中学入学時にPC(Chromebook)を購入して日々の学習に活用している。校務面でもオンラインでのプリント共有やテスト採点など、デジタルの活用が進んでおり、安定したネットワーク環境が不可欠な状況にある。

 従来のネットワークインフラは、各教室に無線APを設置し、無線LANコントローラで管理する構成だった。しかし、ICT活用の一層の進展を見据え、今回のインフラ更新を決定した。

 今回のネットワークインフラ更新では、将来のWi-Fi7といった最新規格にも対応できる高速・大容量通信を実現する無線APであるOmniAccess Stellar AP1511を選定した。また、従来オンプレミスで稼働していた無線LANコントローラをクラウド化することで、物理機器のコスト削減と省スペース化を実現した。さらに、ファームウェアのアップデートを迅速に対応できるようになったほか、クライアントベースでのAP接続履歴を分かりやすく把握できるようになり、運用利便性が向上している。

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鎌倉女学院のネットワークインフラの構成

 同学院は、以前からネットワークインフラ管理の一環として、アクシオが提供する遠隔運用監視サービスのARMsを利用しており、今回の更新後も引き続き活用する。このサービスはリモートでのICTインフラ稼働監視と各種システム運用支援を提供し、情報システム担当者の負荷を軽減する。トラブルやインシデント発生時には、アクシオがリモートでの切り分け支援や復旧支援に迅速に対応できる体制を整えている。

 鎌倉女学院のご担当者は、「本業の校務に追われる中でICTインフラに十分な時間を割けなくても、信頼できるパートナーがいることで、我々は教育活動に専念できる」とコメントしている。今後は、スイッチ関連の更改やサーバー基盤の見直しを検討するとともに、無線APや有線ネットワークの追加が必要な箇所についても相談を重ねながら、安全で快適なICT環境の継続的な整備を進め、生徒が安心して学べる学校づくりを進めていく。

ニュースリリース