ギンビスは、東京本社の移転に伴い、顔認証IDプラットフォーム「FreeiD」を導入した。1月16日、FreeiDを開発提供するDXYZが発表した。顔認証技術の活用により、社員や来訪者の入退館管理におけるセキュリティ強化と利便性向上を両立させる。今後は、全国の拠点への展開や社員食堂での決済利用も視野に入れる。
ギンビスは1930年創業の老舗製菓メーカーで、「たべっ子どうぶつ」や「アスパラガスビスケット」などの製造・販売を手掛けている。同社は東京本社の移転を機に、次世代の認証技術を活用したオフィス環境の整備を検討していた。特に、高度なセキュリティの確保と、社員がスムーズに移動できる環境の両立、さらには既存のセキュリティカードとの併用が課題となっていた。
FreeiDの採用にあたっては、顔登録の利便性のほか、顔認証の速度や精度の高さ、オフィスビルにおける豊富な導入実績を評価した。FreeiDは顔情報を唯一のIDとして活用するため、1度の登録でさまざまな形式の顔認証AIエンジンやデバイスとの連携が可能だ。ギンビスは正面入口、来客用入口、役員用入口の計3カ所に認証端末を設置し、利用シーンに最適な運用環境を構築した。
導入により、社員は物理的なカードやスマートフォンを持ち歩く必要がなくなり、手ぶらでの入退館が可能になった。カードの紛失や盗難に伴うセキュリティリスクを解消できるほか、再発行などの事務負担も軽減される。また、来訪者についても事前に顔情報を登録しておくことで、受付での手続きを簡略化し、スムーズに館内へ案内できる。
ギンビスは今後、この顔認証基盤の活用範囲を拡大していく方針だ。具体的には、社員食堂における顔認証決済「FreeiD Pay」の導入や、全国の支店、営業所、工場への展開を検討している。拠点間の移動時でも、1度の顔登録で共通の認証システムを利用できるようにすることで、グループ全体の業務効率化とセキュリティレベルの底上げを図る考えだ。