大阪大学、統合ID基盤「OUIDシステム」構築し顔認証による入場管理を導入へ

2024年9月9日08:15|ニュースリリース公開日 2023年12月11日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 大阪大学が学生・教職員・卒業生などの統合ID基盤システムを構築し、2024年4月から顔認証技術を活用した入場管理システムを国内大学最大規模で導入することが明らかになった。同年4月4日、NECが発表した。

 大阪大学は、2022年4月にOUDX推進室を立ち上げ、学内のDXを推進している。その中核施策として、入学前や卒業後・退職後を含めた生涯的なID活用を想定した統合ID基盤「OUIDシステム」を2023年3月に構築した。

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OUIDシステム概要

 同システムは、在籍中の学生及び教職員約3万人に加え、入学前や卒業後・退職後の人々も含めた数十万人のIDを一括管理し、各種システム・サービスと連携する。クライアント証明書による認証機能を持ち、利用者の管理端末外からの不正利用リスクを低減させるとともに、認証時の作業負荷を軽減する。また、マイナンバーカード連携による本人確認機能も利用可能だ。

 大阪大学は現在、建物や部屋ごとに異なる入場管理方法を統一し、鍵管理の業務負荷や紛失リスク、煩雑な手続きを解消するため、同システムと連携した顔認証入場管理システムの導入を進めている。このシステムは、NECの顔認証技術「Bio-IDiom」を活用し、2024年4月から吹田キャンパスの本部事務機構棟をはじめとする計26カ所に設置される予定だ。

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大阪大学共創イノベーション棟で稼働予定の顔認証入場管理システムの様子

 大阪大学は今後、OUIDシステムを活用したデジタル学生証・教職員証の導入や、OU人財データプラットフォームの構築を進めるとともに、図書館での入場管理や本の貸出・返却、自習室の混雑検知、授業の出欠管理、事務系PCへのログオンなど、学内での幅広い活用を目指している。

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202312/20231211_01.html