エルテックスが、インフィニダットの提供するエンタープライズストレージソリューション「InfiniBox」を採用し、ストレージインフラを刷新した。2024年12月12日、インフィニダットジャパンが発表した。
エルテックスは、EC/通販統合パッケージシステム「エルテックスDC」の開発、導入を中核事業とし、顧客のECサイト運営を支援している。近年、顧客の事業拡大に伴い、EC/通販関連データが大幅に増大し、データ量は3倍から5倍に急増していた。従来のストレージシステムでは容量が不足し、パフォーマンスの向上、可用性の確保、コスト削減が課題となっていた。
これらの課題を解決するため、エルテックスはInfiniBoxの導入を決定した。InfiniBoxは、完全3重化の冗長構造による高可用性、実効容量2倍という優れた容量単価が評価された。また、パフォーマンスの向上、可用性の向上、コスト削減というエルテックスの要件を満たしていた。導入から2年間、システム障害は一度も発生していない。
InfiniBoxは、大容量DRAMキャッシュ、SSDキャッシュ、HDDのハイブリッド構成が特徴で、導入後、データ分析ツールの処理性能が1.5倍に向上した。以前のストレージシステムと比較してI/O待ちがほとんどなくなり、バッチ処理の遅延などのI/O起因のトラブルも解消された。また、導入がシンプルで、導入後の運用、管理も容易だ。
エルテックスの髙埜聡人氏は、「InfiniBoxの導入前は、ストレージ容量の逼迫により顧客への積極的な営業が難しかったが、導入後は自信を持って販売できるようになった。これは当社のビジネス成長に大きく貢献している」と述べている。エルテックスは今後もInfiniBoxを活用し、ECソリューション開発を強化していく。