「らぁ麺はやし田」や「CONA」など複数の飲食店ブランドを多角的に展開するINGSは、店舗運営の効率化と労務管理の高度化を目的に、クロスビットが提供するクラウドシフト管理「らくしふ」を導入した。4月30日、クロスビットが発表した。LINEを活用したシフト管理の仕組みを構築することで、店長の事務負担を軽減するとともに、精度の高い人件費コントロールを推進する。
急速な店舗拡大を続けるINGSでは、多様な雇用形態や働き方のスタッフが増加する一方で、シフト管理の多くが店長によるExcelへの手入力や紙ベースのアナログな運用にとどまっていた。スタッフからLINEや口頭でバラバラに届く希望休の回収・転記に多大な工数を要し、確定したシフトをさらに勤怠システムへ手入力し直す二重の手間が現場と本部の双方で大きな負担となっていた。また、他店舗の状況が可視化されていないため、店舗間のヘルプ調整が属人的で非効率な状態にあることも課題だった。
らくしふの採用にあたっては、スタッフが使い慣れたLINEからシフト提出が可能で、そのデータがシステムに自動反映される点や、既存の勤怠システムとAPI連携ができる点を評価した。導入により、店長のシフト作成時間は従来の2時間から1時間へと半減し、労務部門における勤怠システムへの手入力作業は完全に解消された。さらに、全店舗のシフト状況が可視化されたことで、店舗間での自発的なヘルプ要請が可能になり、協力体制が強化された。
運用面では、時間帯別の理想人数を設定できる機能を活用し、人員の過不足を可視化することで、売上予測に基づいた精緻な人員配置を実現している。これにより、人件費の余剰を抑えつつ、ピーク時のサービス品質を維持できる体制を整えた。また、外国人留学生の労働時間制限を遵守するためのアラート機能を活用し、労務コンプライアンスの強化にもつなげている。
INGS取締役人事部長の磯野勇氏は、デジタル化によって生まれた時間を接客やスタッフ教育といった本来の業務に充てられるようになったことが最大の成果であるとし、今後もスタッフにとって働きやすい環境づくりと店舗運営の質向上を両立させていく。