アポクリート、intra-martでワークフローを刷新 薬局店舗の業務支援や情報管理基盤にも

2024年9月18日19:00|ニュースCaseHUB.News編集部
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 調剤薬局チェーンを展開するアポクリートは、NTTデータ イントラマートのシステム共通基盤「intra-mart」を採用した。ワークフローシステムとして活用するとともに、薬局店舗運営の一元的な情報管理基盤としても活用し、業務改善・改革につなげたい考え。9月12日、NTTデータイントラマートが明らかにした。

 従来利用していたワークフローシステムのサポート終了に伴い、移行先としてintra-martを選んだ。旧システムは画面作成や設定の自由度が低く、承認ルートや権限設定にも制約があったため、業務効率を阻害する要因になっていた。アポクリート総合企画部システムグループの木村真大氏はintra-martの選定理由について「ドラッグ&ドロップで入力項目を動かせるなど画面作成の操作性が高く、承認ルートや権限設定も柔軟に行える点が魅力だった」と話す。

 また、ワークフローシステムは約1600人の全従業員が利用するため、「ユーザー数で課金されるシステムではコストがかかりすぎる懸念があった」(木村氏)という。intra-martはサーバーのCPU単位の課金体系であることから、コスト面で優位性があったとしている。

 さらにアポクリートは、ワークフローシステムのリプレースを進める中で、intra-martを薬局店舗の業務運用や情報管理のプラットフォームとして活用することも決めた。同社は2021年、アイランド薬局を運営するアポロメディカルホールディングスが、薬局アポックなどの日本アポック、中日ファーマシーと経営統合した上で社名を変更して発足した。統合後は業務オペレーションや情報管理の一元化が課題になっており、intra-mart上にそのためのシステムを構築した。

 一連のプロジェクトでは、intra-martのセールスパートナーであるNECネクサソリューションズの支援を受けた。ワークフローシステムは基本的に内製で開発を進め、旧システムのルートや権限設定を見直しつつ、約4カ月で80本以上のワークフローを構築したという。一方、薬局店舗の業務支援や情報管理のためのシステムはNECネクサソリューションズに開発を依頼。同社が提供する調剤薬局向けテンプレートを軸に、定期的な法改正に対応できるような許可証管理の仕組み、本部指示管理の仕組みなどを実装したとしている。

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プロジェクトの概要

 intra-martの導入後、旧ワークフローシステムと比べて事務処理が効率化されたほか、承認ルートや権限設定を見直した上でワークフローシステムに反映したことで、起案から承認までのリードタイムも短縮できたとしている。さらに、薬局店舗の業務支援や情報管理のためのシステム構築を通じて、情報システム部門と業務部門の連携が強化されたという。

 今後はintra-martの活用範囲を拡大し、社内ポータルとしての活用も検討する。また、intra-martで管理している情報を業務改善に生かす仕組みづくりにも取り組む方針。