パナソニックIS、社内システムのDB基盤をクラウド化し年間7000万円のコスト削減へ

2024年9月9日08:35|ニュースリリース公開日 2024年4月15日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 パナソニック インフォメーションシステムズ(パナソニックIS)が、グループ各社で利用する社内システムのクラウド・データベース基盤としてOracle Cloud Infrastructure(OCI)を採用した。日本オラクルが4月15日に発表した。

 パナソニックISは現在、17台のOracle Exadata上で稼働する数百におよぶ社内システムの2000を超えるデータベース環境において、クラウド化によるコスト低減効果が見込まれるものから優先的にOracle Exadata Database Serviceへの移行を開始している。

 この一環として、移行対象システムの中でも最大クラスの販売統計分析システムの移行が2024年2月に完了した。このシステムは利用者18000人、60以上の関連システムと連携し、30TBのデータを含む国内家電販売に関する情報を一元管理している。OCI移行により、従来構成と比較して年間7000万円のインフラコスト低減が見込まれている。

 同社は2011年頃からオンプレミス環境のExadataの導入を開始し、現在は17台で2000以上のデータベースをマルチテナント・アーキテクチャで集約し、78000以上のアプリケーション・スキーマを運用している。大規模な集約による高性能と可用性をパブリック・クラウド上でも実現できるため、OCI上で提供されるExadata Database Serviceを採用した。Exadata Database Serviceでの基盤の構築とシステム移行を2023年2月から進めている。データベース基盤はOCI、アプリケーションは必要に応じて他のクラウドとのマルチクラウド構成、システム要件によっては遠隔地でのレプリケーション構成を選択するなど、移行の構成を各システム毎に設定しながら検討を進めている。

 これまでに約30のシステムの移行が完了しており、いずれも安定した性能で稼働している。これらのシステム移行により、オンプレミス環境と比較して約50%のデータベースインフラコスト低減を実現している。

 パナソニックIS インフラソリューション本部 プラットフォームサービス部 事業部長の横須賀武士氏は「大規模システムになるほどOCIのコスト・パフォーマンスは他のクラウドより優れていた」と評価している。

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