紀陽情報システムは、AvePointのバーチャルデータルーム(VDR)ツール「AvePoint Confide」を採用した。取引先とのセキュアかつ効率的な情報共有基盤として活用し、月間で約70時間相当の業務効率化などを実現したという。2月18日、AvePoint Japanが発表した。
紀陽フィナンシャルグループでシステム開発事業を担う紀陽情報システムは、ITコンサルティング業務が拡大傾向にある。これに伴い、プロジェクトに関わる顧客や外部パートナーとセキュアかつスムーズにコラボレーションを進められる仕組みづくりが必要になったという。
そこでVDRに着目し、社内外の情報共有やコラボレーションを促進する利便性の高さと、きめ細かい権限管理やデータ保護など高度なセキュリティ要件への対応を両立できる環境の構築を目指して製品選定を進めた。Confideの採用にあたっては、取得しているセキュリティ認証や「Microsoft 365」との連携性、日本語のWebサイトやサポートが用意されていることなどを評価した。
Confideの導入により、プロジェクトごとの情報共有が効率化され、これまでメールに依存していたやり取りが大幅に効率化。月間で約70時間相当の業務工数を削減したとしている。また、セキュリティ対策が強化され情報漏えいリスクが大幅に低減されたことで、取引先とのコミュニケーションとプロジェクトの進行スピードが向上するという効果も得られたという。
同社ビジネスソリューション本部調査役の岡本卓也氏は「Confide導入により、既存のMicrosoft 365環境を活用しながら、高いセキュリティと柔軟なアクセス権管理を実現した。これにより、取引先との情報共有に関する課題を解消できた。ITコンサルティング業務が増え続ける中、この基盤を活用することで、ビジネスのスピードを向上させ、業務全体の効率化を図れると考えている」とコメントしている。
紀陽情報システムは今回のConfide導入プロジェクトで得たノウハウを、ITコンサルティングサービスにおける顧客への提案にも生かしたい考えだ。