オリックス・ホテルマネジメントは、全国の運営施設に点在するIT資産を一元管理するシステム基盤として「Assetment Neo」を導入した。8月17日、同製品を提供するアセットメントが発表した。QRコードのラベルスキャンで棚卸作業を効率化し、管理台帳の精度を高めた。
オリックス・ホテルマネジメントは、全国で20以上の旅館やホテル、研修施設などを運営している。各施設の管理部門を統括する本部では、約7000件のIT資産情報を複数のExcelファイルで管理していた。半年に1回の棚卸は目視で行っていたが、廃棄された資産が台帳に残ったり、従業員の入退社情報が反映されなかったりと、実態との差異が生じやすいという課題があった。データ量が膨大なうえ、同時編集ができないというExcelの制約もあり、システム化が不可欠と判断した。
新たな管理基盤の選定では、QRコードをスキャンして現物確認ができる点や、購入から廃棄までのライフサイクルを一貫して管理できること、さらには操作性の高さを評価し、Assetment Neoを採用した。加えて、各施設の担当者が自施設のデータのみを閲覧できる細かな権限設定機能や、将来的にIT資産以外の管理へ拡張できる点も要件に合致したという。
新システムの稼働により、棚卸作業は大きく効率化された。同社では従来、パソコンの最新情報は既存のIT資産管理ツールで取得できていたものの、ネットワーク機器などは全て目視で確認していた。Assetment Neoの導入後は、現物に貼付したQRコードをスキャンするだけで現物確認が行える仕組みに変わり、シリアル番号の探索や台帳との突き合わせ作業がなくなった。結果として、棚卸に要する時間は大幅に短縮されたという。また、システムを通じて誰もが正確に管理できる仕組みを整えたことで、個人の裁量に頼っていた運用から脱却し、台帳の精度と信頼性が向上した。各施設でラベルを貼付する実務を通じて、組織全体のモノに対する管理意識を高めるきっかけにもなっている。
同社は今後、運営施設の増加に伴って資産規模が拡大すると見込んでいる。人員を増やさずに正確な管理を維持する体制を整えつつ、将来的にはコスト管理やコンプライアンス、情報セキュリティといった幅広い領域を含む「IT資産管理(ITAM)」全体の体制整備へと発展させたい考えだ。