善通寺市、知事選で京セラの電子投票システムを採用 開票作業の負担軽減と無効票防止へ

2026年8月18日21:45|ニュースCaseHUB.News編集部
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 香川県善通寺市は、8月30日に執行される香川県知事選挙の市内投票区で電子投票を実施する。そのためのシステム基盤として、京セラの電子投開票システム「デジ選」を採用した。8月17日、京セラが発表した。投票の正確性向上や開票作業の迅速化を図り、選挙運営に関わる人員の負担軽減やコスト抑制を目指す。

 地方自治体では近年、人件費の上昇や地域の高齢化、人手不足などを背景に、選挙運営に必要な人員の確保が大きな課題となっている。また、従来の紙の投票用紙を用いた手法では、誤記や判読不能による無効票が発生するという問題もあった。

 地方自治体の選挙で電子投票を実施するには条例の制定が必要となる。善通寺市は2026年3月に市議会議員や市長の選挙を対象とする条例を制定した。これを受け、香川県も同年7月、対象区域で県議会議員や知事の選挙を電子投票で行える条例を制定した。都道府県議会議員や知事の選挙を対象とする電子投票条例が現存する都道府県は、現在全国で香川県のみだ。都道府県の選挙で電子投票が行われるのは、2002年10月の岡山県知事選挙以来、24年ぶりとなる。

 今回採用したデジ選は、総務省の技術的条件に適合したシステムだ。有権者は投票所に設置されたタブレット端末の画面上で候補者や選択肢を確認し、タッチ操作で投票する。投票内容はデジタル形式で記録されるため、投票終了後の迅速な集計が可能となり、開票作業の大幅な効率化や時間短縮につながる。

 システムの安全性と信頼性も重視しており、ネットワークを経由せず、タブレット端末に直接接続した記録媒体に投票データを保存する仕組みを取り入れた。これにより、通信障害や機器の過熱による影響を抑え、安定した稼働を担保している。デジ選は2024年12月の大阪府四條畷市の市長選・市議補選や、2026年3月の宮崎県新富町の町議補選でも採用され、開票人員や開票時間の削減に寄与してきた実績がある。

 善通寺市は選挙の実施に先立ち、職員や有権者を対象とした啓発活動を展開した。6月17日から7月15日にかけて市内の商業施設や公民館に体験コーナーを設けてアンケートを実施したほか、市庁舎内にもデモ機を常設し、公式ホームページなどで操作方法の周知を進めてきた。今回の取り組みを通じて自治体の選挙事務をデジタル化し、円滑な選挙運営につなげたい考えだ。

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