鴻池運輸、IT統合ポータルをServiceNowで拡大 開発時間70%削減を目指す

2026年10月22日09:00|ニュース|CaseHUB.News編集部
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 鴻池運輸は、ServiceNowのAIプラットフォームを基盤に構築した、KONOIKEグループのIT統合ポータル「GIPS(Group IT Portal Site)」の活用の領域を広げている。ServiceNow AI Platform上でのアプリケーション開発を生成AIで支援する「Creator Pro Plus(CPP)」も開発工程に組み込み、開発作業時間を2027年3月末までに70%削減することを目指す。10月21日、ServiceNow Japanが発表した。

 鴻池運輸は、GIPS上で、PCのライフサイクル管理、社内ヘルプデスクのチケット管理、IT資産管理、IT関連の申請のワークフローを、一元化している。KONOIKEグループは、「技術で、人が、高みを目指す」を2030年ビジョンに掲げ、デジタル戦略を担うICT推進本部は、人手不足や業務の属人化に対応し、業務プロセスの標準化、データ化、自動化を進める。

 ServiceNowを選んだきっかけは、Windows 7からWindows 10への移行プロジェクトだった。約3000台のPCのOS移行で生じた運用上の課題を踏まえ、PCライフサイクル管理のシステム化と、プロセスの統一を構想した。当初は、社内で使っていた開発基盤上に構築したが、管理部署の移管や人事異動で、継続的な運用、保守、機能拡張を支える体制の強化が課題になった。

 そこで、拡張性を備えた業界標準の「ServiceNow IT Service Management(ITSM)」を、2023年6月に採用し、プロジェクトを本格的に始めた。PCライフサイクル管理の運用が軌道に乗った後、分散していたIT関連の申請ワークフローと、情報ポータルを、ServiceNow上に集約するGIPS構想へ、活用を広げた。現在は、ヘルプデスクのチケット管理とIT資産管理を、1つの基盤で扱い、問い合わせと申請の状況を可視化し、担当者に依存した運用からの脱却と、継続的な改善を進めている。

 開発工程のさらなる効率化と標準化に向け、2026年7月から、CPPを開発環境に組み込んだ。CPPは、アプリケーションや設定の変更に伴う依存関係の検出と、解決策の提案で、根本原因の絞り込みを支援する。設計時の複数案の比較や、設計書と標準機能に沿った実装、テストの効率化にも使う。人が、AIの提案内容を確認しながら使い、工数の削減にとどまらず、品質の向上や標準化を含む、開発プロセス全体の高度化に取り組む。

 今後は、CPPで削減した時間を、要件の整理、品質の向上、ナレッジの整備、高度な業務改善の検討に振り向ける。全社で使える生成AI基盤を業務コンテキストの理解、情報検索、要求の整理に使い、CPPをServiceNow上の設計、実装、テストの支援に使って、業務要望の整理から実装、検証までを一貫して進める方針だ。CMDB(構成管理データベース)の構築で、IT運用とセキュリティ運用を高度化し、IT関連以外の申請も集約する。スマートフォンを含む通話によるヘルプデスク業務は、CTIシステムとServiceNowを連携し、問い合わせ内容に応じたチケットの自動発行や、チャットボット、ボイスボットによる自動対応を目指す。

ニュースリリース