JALデジタル、データ移行で容量を4割削減 Google Driveへの集約で業務効率化

2026年1月27日19:12|ニュースCaseHUB.News編集部
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 JALデジタルは、ファイルサーバー容量可視化・分析システム「ZiDOMA data」およびファイルサーバーデータ移行サービスを採用した。1月27日、システムの導入を支援したARアドバンストテクノロジ(ARI)が発表した。約100TBにおよぶ蓄積データの可視化と整理により、移行対象を約60TBにまで削減。ダウンタイムを最小限に抑えながら、Google Driveへの大規模なデータ移行を完了させた。

 JALデジタルは、JALグループのデジタル中核企業としてシステムの開発・運用を担っている。同社では長年利用してきたファイルサーバーの容量逼迫と、保守期限の終了が課題となっていた。すでにGmailなどのGoogleサービスの活用が進んでいたことから、社内の環境統一と効率的なデータ共有を目指し、Google Driveへの全面移行を決定した。

 移行にあたり、膨大なデータをいかに効率よく整理し、現行サーバーの保守期限内に作業を完遂させるかが焦点となった。JALデジタルは、ARIが提示した具体的な分析例や移行計画を評価。適正なコストに加え、伴走型の支援を通じて自社にナレッジが蓄積される点を重視し、ZiDOMA dataの採用に至った。プロジェクトには、Google Cloudのパートナーである電算システムも協力し、3社共同の体制で進められた。

 導入プロセスでは、まずZiDOMA dataを用いてサーバー内のフォルダ構成や利用状況を可視化した。詳細なデータ分析に基づき各部署と調整を行った結果、利用部門の信頼と協力を得ることができた。2020年4月以前の古いデータや特定の拡張子を持つファイルを除外することで、移行対象を当初の約100TBから約60TBへと40%削減した。

 実際の移行作業は2025年1月下旬から順次実施された。入念な事前準備により、懸念されていた長期間のシステム停止を回避。ユーザーへの利用制限を作業日の夕方以降のみに留めるなど、業務への影響を最小限に抑えた。最終的に、データの欠落などの不具合報告もなく、スムーズな移行を実現した。

 今回のプロジェクトについて、JALデジタル運営企画本部ビジネスプロセス変革部社内IT統括グループシニアスペシャリストの山本雅哉氏は、「ARIはプロジェクトを円滑に進めるために、リマインドやアドバイスをくれるなど常に寄り添ってくれた。ZiDOMA dataというバックボーンに加え、密なミーティングによるチームビルディングも優れていた。楽しく、かつ緊張感を持って一緒に仕事をできるメンバーだったからこそ、精度の高い成果が得られた」と語っている。

 JALデジタルは今後、データ移行後の課題抽出を進めつつ、基本的な利用ポリシーの徹底を図る。クラウド環境への集約を基盤として、グループ全体のデジタル活用をさらに加速させる。

ニュースリリース