JR九州ビジネスパートナーズ、請求書業務のデジタル化でグループ全体の経理効率化

2025年5月21日22:54|ニュースCaseHUB.News編集部
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 JR九州ビジネスパートナーズは、グループ全体の経理業務効率化と月次決算の迅速化を目的に「Bill One」を採用した。5月21日、Bill Oneを提供するSansanが発表した。

 JR九州ビジネスパートナーズは、JR九州グループ各社の経理・財務業務を集約し、シェアードサービスを展開している。従来、グループ各社で発生する請求書は、業務担当者が郵送で受領し、経理担当者への回覧や再郵送を経て同社に集約されていた。紙の郵送や回覧、確認作業が必要なこのアナログ作業は、グループ全体で多くの時間を要していた。また、月末月初に請求書処理が集中することで業務負荷が偏り、短時間勤務者のリソース活用やテレワークの推進にも支障を来していた。

 こうした課題を解決するため、同社は2021年12月にBill Oneを導入した。グループ全社分の請求書をオンラインで受領できる体制を構築し、ペーパーレス化を推進した。導入の決め手は、AI-OCRによる自社デジタル化では精度が不十分だったものの、Bill Oneにより99.9%の高精度で請求書のデータ化を実現できる点だった。導入当初は、取引先の協力が得られるか不安もあったが、案内開始後は多くの地元取引先が効率化のメリットを感じ、オンラインアップロードに賛同している。

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Bill One導入前と後の請求書業務フローイメージ

 導入後は、紙やPDFなど多様な形式の請求書をデータ化し、オンラインで一元管理する業務フローを確立。グループ24社で年間約8万4000件の請求書をデジタル化し、3700時間以上の業務時間削減を達成した。取引先も請求書を直接Bill Oneにアップロードできるようになり、郵送にかかる手間と時間が大幅に削減された。さらに、グループ各社の経理担当者がBill One上で請求書の処理状況をリアルタイムで確認できるようになり、未確認の業務担当者への迅速な対応促進も可能となった。これにより、月末月初に偏っていた請求書処理の平準化が進み、人的リソースの有効活用が実現している。

 JR九州ビジネスパートナーズ SC事業本部の花田潤子氏は「当社はシェアードサービスセンターとして、日頃から経理業務の効率化と平準化を目指していた。Bill Oneの導入により、想定以上に多くの取引先が効率化のメリットを感じて協力してくれた。また、受託していなかったグループ会社からも利用希望の問い合わせが増え、受託会社の拡大にもつながっている」と述べている。

ニュースリリース


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