東日本旅客鉄道(JR東日本)が、温室効果ガス(GHG)排出量可視化プラットフォーム「C-Turtle」を導入し、サプライチェーン全体でのGHG排出量削減に向けた取り組みを強化する。4月9日、NTTデータが発表した。
JR東日本グループは2020年に環境長期目標「ゼロカーボン・チャレンジ2050」を公表し、2050年度のCO2排出量「実質ゼロ」を掲げている。昨年8月には科学的根拠に基づく排出削減目標(SBT)の認定取得に向けたコミットメントレターを提出。2025年8月までに国際標準に基づいたGHG排出量の削減目標を策定することを表明している。
これらの目標達成に向け、GHG排出量のより正確な把握と削減の取り組みを推進するため、C-Turtleをグループ全体へ導入する。同システムの導入により、従来の業界平均値を用いた排出量算定から、サプライヤごとの一次データを活用した「総排出量配分方式」による算定へ移行する。
この方式では、サプライヤの実際の排出量およびその削減努力を反映した算定が可能となる。これにより、JR東日本グループは自社のみならず、取引先を含むサプライチェーン全体でのGHG排出量削減に向けた取り組みを可視化し、推進することができる。
JR東日本は今回のシステム導入について、「より精緻なGHG排出量の把握が可能となり、効果的な削減施策の立案・実行につながると期待している」とコメントしている。
ニュースリリースURL
https://www.nttdata.com/global/ja/news/topics/2024/040900/