九州旅客鉄道(JR九州)は、グループ全体のIT資産管理とセキュリティレベルの向上を目的に、タニウムの「Tanium Platform」を採用した。3月26日、タニウムが発表した。
鉄道事業を核としつつ、不動産、ホテル、外食、観光事業へと多角的に事業を展開するJR九州では、事業拡大に伴いIT資産が分散し、全体の状況を正確に把握することが課題となっていた。「重要インフラ企業」としての責任を果たすため、セキュリティリスクの可視化と迅速な是正サイクルの確立が不可欠となっていた。
こうした背景から、JR九州はIT資産管理の現状を打開するため、網羅的な資産把握を可能にするTaniumの導入を決めた。従来、IT資産の管理台帳の正確性を証明することが難しく、最新状況の確認には時間を要していたが、Taniumを活用することで、台帳に記載のないIT資産も含めたグループ全体の約1万台のエンドポイントを一元的に管理し、状況把握の精度と効率性を大幅に向上させる。
Taniumの導入で、JR九州はグループ全体のIT資産の状態をリアルタイムに可視化し、脆弱性への迅速な対応やセキュリティ対策の強化を図る。また、ダッシュボードによる情報共有を通じて、セキュリティに関する関係部門間のコミュニケーションの円滑化と意思決定の迅速化が期待される。
九州旅客鉄道株式会社 執行役員 デジタル変革推進部長の長﨑剛氏は、「サイバーハイジーンの考え方は非常に重要。セキュリティに関するコミュニケーションの解像度が上がった。今後構築する情報システムのセキュリティレベルもより上がると思います」と語り、可視化された情報に基づく対策の重要性を強調している。
JR九州は、Taniumの導入によって得られたIT資産の可視化と是正の仕組みをさらに効率的に運用し、グループ全体のセキュリティ体制をより一層強化していく。
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