JR東海、TISの「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」で基幹系システムをオープン化

2024年9月27日18:17|ニュースCaseHUB.News編集部
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 JR東海は、基幹系メインフレームのオープン化をTISの支援を受けて実施した。2024年9月25日、TISが発表した。

 JR東海は、2019年に基幹系メインフレーム上で稼働していたプログラム資産の40%を占めていた事務関係システムを分離した。しかし、その後もメインフレームの運用効率向上とレガシーシステムの最適化が課題となっていた。また、メインフレーム市場の縮小やCOBOL技術者の不足といった業界背景も課題と認識していた。そこで、2021年2月より、プログラミング言語をCOBOLからJavaへ変換する基幹系メインフレームのオープン化プロジェクトを開始した。

 JR東海は、TISと独自開発のリライトツール「Xenlon~神龍 Migrator」を活用してレガシー言語をJavaへリライトできる「Xenlon~神龍 モダナイゼーションサービス」を選定した。選定理由は、TISが提示した品質担保策やプロジェクト推進体制が具体的で信頼がおけたこと、リライト技術やマイグレーション実績に対する事前評価が他社と比較して最も高く、低コストでの対応が可能であったこと、独自開発のリライト技術により、メインフレーム特有の課題に対し柔軟な対応が期待できたことが挙げられる。

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オープン化プロジェクトのイメージ

 今回のオープン化プロジェクトは、2021年2月から2023年11月にかけて実施され、運輸収入や輸送統計など主要処理に関するプログラム資産の移行を実現した。その結果、JR東海は、運輸収入や輸送統計など主要処理の継続性を確保できた。また、「2025年の崖」問題で提唱されているCOBOL技術者不足への対応、システム運用コストの低減、オープン化による保守性向上といった効果も得られている。

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