JR西日本は、デジタルアーツのクラウド版Webセキュリティ製品「i-FILTER@Cloud」有害情報対策版を導入し、駅係員用タブレットのWebアクセスの安全性を向上した。5月25日、デジタルアーツが導入事例として公開した。
JR西日本は、西日本全域にわたる鉄道ネットワークを有する重要な社会インフラを担う企業として、脆弱性の拡大と、攻撃の巧妙化、脅威の増大に対し、経営課題として情報セキュリティ対策に取り組んでいる。その一環として、駅係員のお客様案内などさまざまな場面で活躍する駅係員用タブレットに、MDM(モバイルデバイス管理)や閉域網を用いた社内ネットワークへの安全な接続などの対策を実施している。
駅係員用のタブレットを導入した当時、先行して導入していた乗務員用のタブレットに倣い、MDMに付随するフィルタリング機能の適用を検討していた。しかし、駅係員用のタブレットは駅でのお客様案内に活用する特性上、観光案内やJR以外の交通機関など多種多様なWebサイトを閲覧する必要がある。状況に応じ閲覧するWebサイトが日々増え続けるため、ホワイトリスト形式あるいはブラックリスト形式によるフィルタリングでは更新が間に合わず、駅係員用のタブレットには適さないと判断、カテゴリによるフィルタリングが可能なことからi-FILTER@Cloud有害情報対策版を利用した。
JR西日本管内の各駅に駅係員用のタブレットとして、iPad計3,715台が配布されており、各駅の担務ごとに端末を共同利用している。i-FILTER@Cloud有害情報対策版は、駅係員用のタブレット全台に導入しており、Webサイトへのアクセス制限を行っている。
i-FILTER@Cloud有害情報対策版は、業務に関係のないWebサイトやフィッシング詐欺サイトをブロックするなど、カテゴリに応じフィルタリングを行うことが可能。主要な検索サイトで検索ワードの制限ができるなど幅広い対応が可能で、利用者の利便性を損なうことなく、不適切なサイトへのアクセスが制限できている点が評価されている。
ニュースリリースURL
https://www.daj.jp/webtopics/996/