川崎市、キャッシュレス決済サービス「KAZAPi」を追加導入で市民サービス向上

2024年11月29日00:41|ニュースCaseHUB.News編集部
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 川崎市は、エム・ピー・ソリューションのマルチキャッシュレス決済サービス「KAZAPi(かざっぴ)」を10月から「動物愛護センター」「中央卸売市場食品衛生検査所」「各区役所衛生課」など14施設に追加導入した。2024年11月28日、エム・ピー・ソリューションが発表した。今回の追加導入により、川崎市役所でのKAZAPi導入施設は累計78か所90台となった。

 川崎市では、非接触による感染症対策や、支払方法の選択肢の拡大による市民の利便性向上、現金取扱い業務の効率化などを目的に、2021年10月からKAZAPiを導入している。導入施設は「かわさき宙(そら)と緑の科学館」や「保育・子育て総合支援センター」「動物愛護センター」など多岐にわたる。

 かわさき宙と緑の科学館では、プラネタリウム観覧料の支払いにKAZAPiを導入。保育・子育て総合支援センターでは、一時預かり保育の保育利用料等の支払いに利用されている。動物愛護センターでは、マイクロチップ挿入費や動物の管理手数料、研修受講手数料などの支払いに対応している。

 近年、クレジットカードや電子マネー、QR決済など決済手段の多様化が進み、新型コロナウイルスの影響もあり社会全体でキャッシュレス化が急速に進展している。2019年6月には、政府が「2025年6月までにキャッシュレス決済比率を4割程度とする」目標を掲げた。

 こうした状況を受け、川崎市でも市民サービスの利便性向上や感染症対策、現金取扱い業務の効率化などを目指し、2021年10月に区役所などで発行する証明書等の各種手数料の支払いでキャッシュレス決済を初めて導入した。その後も、市民ニーズの高い施設・窓口へのキャッシュレス決済導入を推進した結果、導入窓口全体におけるキャッシュレス決済の比率は、2021年度9.3%、2022年度10.5%、2023年度14.6%と着実に増加している。

 川崎市総務企画局デジタル化施策推進室担当者は、「導入当初はキャッシュレス端末の操作が上手くできるか不安な職員も多くおりましたが、導入後、釣銭間違いの減少や、売上金を振込に行く手間の削減、金庫を持ち運ぶ心理的不安の軽減など、キャッシュレス決済により事務効率化につながったという声を聞いております。今後につきましては、引き続きキャッシュレス決済が可能な施設・窓口を拡大していくとともに、導入する施設・窓口で多くの方に利用いただけるよう、さまざまな媒体を活用した広報等により利用促進を図ってまいります」とコメントしている。

 KAZAPiは、エム・ピー・ソリューションがNECグループと各マネー会社と協力して提供する対面販売向けキャッシュレス決済サービス。クレジットカード、電子マネー、コード決済などさまざまな決済方法に対応し、入金・経理処理の一本化を実現している。また、1つのQRコードで各種コード決済に対応できる「KAZAPi-QR」も提供しており、省スペース化とスムーズな決済に貢献している。

 川崎市は今後もキャッシュレス決済に対応する施設・窓口を拡大し、市民の利便性向上と行政サービスの効率化を進めていく方針だ。 

ニュースリリース