ヤマト運輸とKCCSなど、石狩市で無人自動配送ロボットの実証実験 宅配便ロッカーを搭載

2024年9月12日13:45|ニュースCaseHUB.News編集部
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 ヤマト運輸とPackcity Japan、京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は9月11日、宅配便ロッカーを搭載した無人自動配送ロボットによる移動型宅配サービスの実証実験を、北海道石狩市で開始した。NEDOの「革新的ロボット研究開発基盤構築事業/自動配送ロボットによる配送サービスの実現」の取り組みの一環。EC市場の拡大などで宅配便の取り扱い個数が増加する中で、ドライバー不足への対応や配送効率向上を実現するソリューションとして社会実装を目指す。

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PUDOステーションを載せた中速・中型無人自動配送ロボット

 ヤマト運輸は2022年からKCCSと共同で中速・中型無人自動配送ロボットによる個人向け配送サービスの実証実験を行ってきた。今回の実証実験には、オープン型宅配便ロッカー「PUDOステーション」を運営するPackcity Japanも加わり、非対面受け取りの需要拡大などを踏まえ、新しい移動型宅配サービスの有効性を検証する。

 具体的には、KCCSが開発した中速・中型無人自動配送ロボットに、PUDOステーションを搭載。石狩市緑苑台東地区の居住者で、ヤマト運輸の個人向け会員サービス「クロネコメンバーズ」に登録しているユーザーが、無人自動配送ロボットを利用して荷物を受け取れるようにする。利用方法は、まずユーザーが配送前の「お届け予定通知」を受け取ったら、受け取り場所として実験用配送ロボットを選択する。ヤマト従業員が荷物をロボット上のPUDOに収納し、ロボットが出発した後、自宅付近の宅配ポイントに接近するとユーザーに通知が届く。そして荷物を受け取って完了という流れだ。ロボットは自宅から徒歩1分圏内の宅配ポイントに停車するルートで走行するという。

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サービスのフロー

 実証期間は9月11日から10月下旬まで。石狩市緑苑台東地区一部エリアの車道で実施する。期間中は9時から21時までの間で運行する予定だが、悪天候や車両調整により変更の可能性もある。

ニュースリリース