KDDIは、WHI Holdingsの統合人事システム「COMPANY Talent Management」シリーズ(CTM2.0)と「COMPANY 給与」の利用を開始した。8月26日、WHI Holdingsが発表した。「KDDI版ジョブ型人事制度」の深化に伴い、組織と個人の成長を結びつける基盤を構築。AIを活用して社員の自律的なキャリア形成を支援し、組織の枠を超えた協働を促す体制を整えた。
KDDIは中期経営戦略「Power-to-Connect 2028」において、AI労働力やAI生活力の社会実装を牽引するフロントランナーを目指している。異文化融合による価値創造手法「Fusion」の柱の一つに「HR Fusion」を位置づけ、「夢中に挑戦できる会社」の実現と事業および人財の成長の両立に取り組んでいる。従来のタレントマネジメントでは人財の発掘が中心だったが、事業戦略に必要なスキルやキャリアゴールを会社が提示し、社員が主体的に選択して成長する仕組みへの転換が求められていた。
新基盤として採用されたCTM2.0は、日本の人事慣行とジョブ型人事制度の双方に対応するタレントマネジメントシステムだ。COMPANYシリーズの基幹データと連携し、最新の人事情報に基づく人財の可視化やマッチングを行う。システム選定では、単なる人事データの管理にとどまらず、社員自身が活用して組織の壁を越えてつながる基盤であることを重視した。また、搭載されたAI機能により社員の入力負荷を軽減し、潜在的な可能性や価値の再発見を促せる点も合致した。
システム上では、保有スキルや業務経験に加え、社員が情熱を注ぐ対象を共有する「夢中タグ」を運用。生成AIによるスキル棚卸しの支援や、部署のビジョン・メンバー構成をオープンにする「組織プロファイル」などを全社に公開している。これにより社員同士の相互理解を深め、強みを活かせる場や共通の目的を持つ協働相手を見つけやすくした。さらに、AIが個人の状況に応じた最適な目標や経験ルートを提案する「マイページ」を通じ、自律的な成長を支援する。
KDDI 人事戦略部長の鈴木創氏は、「AI前提社会の到来によって効率化が進むからこそ、人間ならではのつながりや関係性の価値は増していく。社員一人ひとりが人間性と専門性を兼ね備え、個性を最大限に活かして互いに高め合うことで、持続的な事業成長と社会課題の解決へ貢献していくことを期待している」としている。