KDDI、NECと日本オラクルのクラウド基盤で課金システムを刷新

2024年9月9日08:25|ニュースリリース公開日 2024年2月9日|ニュース
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 KDDIは、Oracleのクラウド基盤「Oracle Cloud Infrastructure」(OCI)上にNECの統合課金メディエーションパッケージを導入し「統合課金メディエーションシステム」を構築する。このシステムは、2024年度の稼働を目指す。2024年2月9日にNECと日本オラクルが発表した。

 KDDIでは、通信設備における課金ゲートウェイ機能と課金メディエーション機能では、用途毎に複数の管理設備が存在することで、運用の煩雑さや設備更改に伴う開発コストの増加が課題となっていた。この課題を解決するために、共通インフラストラクチャ上に業界標準パッケージを導入する「Fit to Standard」の検討を進めていた。

 検討の結果、この領域で豊富な導入実績と知見を合わせ持つNEC(アプリケーション標準パッケージ提供)と、日本オラクル(インフラストラクチャ提供)がKDDIから選定されました。

 今回採用されたNECの統合課金メディエーションパッケージは、Netcrackerが提供するモバイルコアネットワーク向けの課金ゲートウェイ機能と課金メディエーション機能を統合した製品。顧客管理、課金、請求など、必要な情報を事業支援システム(BSS)とつなぐゲートウェイ機能を提供する。

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統合課金メディエーションシステム概要

 NECの統合課金メディエーションパッケージは、グローバル400社以上の導入実績を持つ国際標準(3GPP)準拠の課金ゲートウェイ機能と、課金ファイルの加工集計を行う課金メディエーション機能を統合している。これにより、パケット通信、音声通話など、ユーザーが利用したサービスごとに発生する多様かつ大量の課金情報を効率的に処理し、BSSへ連携できる。

 さらに、強固なセキュリティと安定した高速ネットワークを実現するOCI上に構築することで、柔軟性と可用性の高いサービスの提供が可能になる。

 KDDI情報システム本部長の増田克哉氏は、「設定自由度が高く、さまざまなコアネットワークとの接続が可能なNetcracker社のパッケージと、可用性及び経済性に優れるOCIを導入することで、通信課金業務の世界標準に対応した課金システム構築を目指します。また、本取り組みにより、KDDIは今後もお客様に対する更なるサービス向上につなげていきます」とコメントしている。 

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202402/20240209_01.html