LIGは、SaaS一元管理ツール「Bundle by freee」を採用した。9月24日、同製品を提供するfreeeが発表した。シャドーITの撲滅と退職者ライセンスの適正管理を図り、内部統制とセキュリティ体制の強化を進める狙いだ。
LIGはWebサイト制作やシステム開発、クリエイタースクール運営などIT分野を中心に事業を展開している。事業成長に伴い従業員数が増加するなか、各部署やプロジェクトが個別にITツールを導入する「シャドーIT」が常態化し、誰が何のアカウントを使っているのか把握できていない状況だった。その結果、退職者のアカウントが放置され、不要なコストが発生するほか、契約者が不明なアカウントも存在するなど、手動での管理には限界が生じていた。
さらに、近年は上場企業との取引が増え、セキュリティ要件の高い顧客に対応するため、内部統制とセキュリティ強化が喫緊の課題となっていた。こうした背景から、SaaS管理ツールの導入が不可避と判断した。
複数のSaaS管理ツールを比較検討した結果、すでに導入していたfreee人事労務と従業員情報を連携できる機能が決め手となり、Bundle by freeeの採用を決めた。直感的で分かりやすいユーザーインターフェースも選定のポイントになった。
LIGは、Bundle by freeeの導入後、入社時にライセンスを付与する作業が自動化され、業務負荷が軽減された。主要なSaaSとの連携も進み、管理の見える化が着実に進んでいる。
同社取締役兼管理本部長の岩田氏は、SaaS管理ツールはシャドーITの撲滅や不要なコスト削減、セキュリティ強化の観点から「もはや必須のツール」だと指摘する。また、IPOを目指す企業にとっては「やらない理由がない投資」だと語り、今後も内部統制全体をさらに強化するため、Bundle by freeeを深く活用し、盤石な管理体制を築いていく。