カインズは、ホームセンター店舗の駐車場スペースの効率的な運用と新たな収益源の確保を目的に、ランディットの月極駐車場管理サービス「SYNC PORT」(シンクポート)と短期駐車場運営・予約・決済アプリサービス「PIT PORT」(ピットポート)を導入した。10月24日、ランディットが発表した。月極駐車場の管理業務をランディットに一任することで業務効率化を推進する。月極と予約可能な時間貸しを併用することで、駐車場の稼働率向上と収益機会の最大化を図る。
カインズは、全国に259店舗を展開するホームセンターチェーンで、くらしを豊かにする商品やサービスを提供している。一部店舗の駐車場などの空きスペースを有効活用し、効率化と収益確保を目指して今回の導入に至った。
SYNC PORTは、月極駐車場の集客から契約、賃料回収までの業務を丸投げでき、業務効率化と収益最大化を支援するサービスだ。また、PIT PORTは、空きスペースを予約可能な時間貸し駐車場として運営できるサービスで、精算機の設置や工事が不要なため、手軽に導入できる。
SYNC PORTが導入された駐車場は、月極駐車場のポータルサイト「PARK STOCK」(パークストック)に自動掲載され、利用の申込から契約手続きまでオンラインで完結できる。これにより、貸主と借主の双方の手間とコストを削減し、顧客満足度の向上にも貢献できる。
これらのサービスの導入により、カインズの駐車場運営は柔軟性を増した。たとえば、月極契約がない期間に時間貸しとして運用したり、月極の借主が利用しない土日などの特定の期間のみ時間貸しとして運用し、借主と収益をシェアしたりする運用が可能になった。これにより、貸主と借主の双方の収益機会が増えている。
実際の運用事例として、カインズ 四日市店では、周辺イベントに合わせた予約可能な臨時駐車場をPIT PORTで運営した。イベント参加者により快適な体験を提供するだけでなく、駐車場不足という地域の課題解決にも貢献した。イベント時の臨時駐車場では、予約から精算までオンラインで完結できるため、利用者にとってはスムーズな駐車が可能だ。また、短期的な需要に合わせて予約式の臨時駐車場を提供することで、駐車場を探す車両の増加による不正駐車や周辺の交通渋滞・事故のリスク低減にもつながった。