LINE証券は、外国為替証拠金取引サービス「LINE FX」の口座開設における本人確認手続きの迅速化を目的に、Liquidのオンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」のICおまかせパックを採用した。7月29日、LIQUID eKYCを提供するELEMENTSが発表した。これにより、ユーザーはマイナンバーカードのICチップをスマートフォンで読み取るだけで本人確認を完了できる。アプリのインストールや顔写真撮影の手間を省き、口座開設時の離脱防止につなげる考えだ。
LINE FXの口座開設では、これまでも本人確認書類の撮影と顔写真の照合を行うLIQUID eKYCの撮影方式を採用していた。LINE証券は、同サービスの本人確認の精度と運用の安定性を評価しており、さらなる利便性向上と手続きの迅速化を目指すため、今回新たにICチップの読み取り方式を追加で採用した。
今回採用した「ICおまかせパック」は、公的個人認証(JPKI)を利用して本人確認を行う仕組み。特許出願済みの技術により、従来は専用アプリのインストールが必要だったICチップの読み取りを、Webブラウザのみで完結できる。ユーザーが顔画像や本人確認書類を撮影したり、住所を入力したりする手間が不要になるため、手続きが大幅に簡略化される。
また、同パックはユーザーの利用端末の環境を自動で判別し、離脱率が最も低いと想定される読み取り方法を案内する機能も備える。これらの機能によってユーザーの負担を軽減し、手続き途中での離脱を防ぐ効果を見込んでいる。本機能は現在、iOSユーザー向けに提供しており、今後Androidユーザーへの提供も予定している。
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