京葉銀行は、従来のメインフレームの信頼性を継承しつつ、コスト最適化と変化への柔軟な対応を目指し、次世代勘定系システムを導入した。1月6日、株式会社日立製作所が発表した。このシステムは、1月4日から稼働を開始している。
新システムは、Linux上で稼働するオープン勘定系システムを採用し、シンプルなシステム構成によりコスト削減と事業継続性の強化を図る。従来のメインフレームの信頼性を維持しながら、システムのスリム化により、商品・サービス開発の迅速化、システム開発・保守作業の負荷軽減、コスト削減を実現する。これにより、約25%の生産性向上を見込む。
また、世界標準のLinuxオープン基盤を採用したことで、ハードウェアやソフトウェアの選択肢が広がり、クラウド利用やDX推進といった選択肢も可能になった。さらに、各種システムやチャネルサービスとの連携を容易にするバンキングハブを新機能として搭載し、異業種連携などの外部サービスとのシームレスな接続を実現し、利用者のニーズや事業環境の変化に柔軟に対応できる。
事業継続性の強化策として、日立が運営する堅牢なデータセンターを活用し、現用システムと同等のバックアップシステムを構築した。これにより、災害発生時などでも業務継続が可能な範囲を拡大し、ミッションクリティカルなシステム運用を実現する。
京葉銀行は、今回のシステム刷新を通じて、コスト最適化と柔軟性・迅速性の向上を図り、顧客へのサービス向上と経営資源の最適化を目指す。今後も、データ利活用などのDX推進を加速させ、新たな価値創造に貢献していく。