つくば市、LLMと画像分析を活用し災害時の迅速な状況把握へ NECが実証実験

2024年9月9日08:50|ニュースリリース公開日 2024年7月12日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 NECは7月12日、大規模言語モデル(LLM)と画像分析技術を活用して災害時の被災状況を迅速に把握する実証実験を、2024年11月から25年1月にかけてつくば市で行うと発表した。つくば市は2022年にスーパーシティに指定されており、今回の実証実験は内閣府の「先端的サービスの開発・構築及び規制・制度改革に関する調査事業(スーパーシティ・デジタル田園健康特区対象)」に採択されたもの。

 実証実験では、火災発生時を想定し、エリア内の平時の状況を把握できる画像を住民のSNS投稿などから収集。LLMと画像分析技術を用いてダッシュボード上で可視化する。また、つくば市公式アプリ「つくスマ」と連携し、違法駐車や混雑箇所など、災害時に課題となり得る平時の状況も把握する。これらの情報を活用することで、災害時の初動対策や対応の改善につながるか検証を行う。

 防災分野におけるデータ活用の可能性を広げるため、SNSの投稿画像に含まれる個人情報の利用目的外での取り扱いについても検証を行う。ただし、実証実験で提供された画像に映り込んだ人物などの個人を識別できる個人情報については削除するとしている。

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実証実験のイメージ

 つくば市は今回の実証実験を、災害時の初動対策・対応の強化と、住民の安全・安心な暮らしの実現につなげたい考え。NECも、つくば市でのデジタルツインの実装を視野に入れ、取得した情報を基にさまざまなサービス開発を進めていく方針だ。

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202407/20240712_02.html