Meiji Seikaファルマは、医薬品の安全性情報進捗管理システム「PVLink Report Manager」を導入した。10月16日、キヤノンITソリューションズが発表した。
Meiji Seikaファルマは、感染症領域をはじめ、免疫炎症領域、精神/神経系領域、ジェネリック医薬品など、人々の健康にかかわる医薬品を製造/販売する医療用医薬品メーカーだ。医薬品メーカーは、法令に基づき医薬品の有害事象情報を漏れなく速やかに収集することが求められる。Meiji Seikaファルマでは、医療従事者から入手した有害事象の報告プロセスにおいて、従来の紙やExcelベースのシステム、FAXの運用がMR(Medical Representative)と安全管理統括部双方の負担になっていた。また、MRは営業所に戻ってコピーしFAXを送信する必要があり、出先から帰宅できないケースもあった。
このような課題を解決するため、Meiji Seikaファルマは帳票などの電子原本化によるペーパーレスを実現できるPVLink Report Managerの導入を決定した。PVLink Report Managerは、製薬業界の安全性情報管理業務プロセス(報告/収集/進捗管理/調査/ICSR連携)における必要機能をパッケージ化した安全性情報進捗管理システム。安全管理部門は、MRから受領した報告に対する受領メールを自動送信でき、期日超過した症例はアラート表示されるため、ひと目で確認できる。また、MRへの調査依頼はシステムからメールで連絡し、履歴管理が可能になる。
PVLink Report Managerの導入により、Meiji SeikaファルマはMRと安全管理統括部とで年間295時間以上の工数を削減し、業務の効率化を実現した。また、バリデーションシステムのため電子情報での保管が可能となりペーパーレスを実現したほか、MRが外出先から直帰できるようになり、働き方改革の推進にも寄与している。