南相馬市は、市民の窓口サービス向上と職員の業務効率化を図るため、NECの行政窓口支援サービス「NECスマート行政窓口ソリューション 窓口DXSaaS」を導入し、27日から運用を開始した。今回の取り組みは、デジタル庁が推進するガバメントクラウドを活用した「窓口DXSaaS」として福島県内初の事例で、東北地域では二例目となる。 NECが2024年3月21日に発表した。
従来の窓口では、住民異動や戸籍の届出などの申請の際に、来庁者が手書きで申請書を記入する必要があった。しかし、新システムでは職員がシステムを利用して来庁者に確認しながら申請書を作成することで、来庁者は最後に内容の確認と署名をするだけ申請書が作成できる。また、入力された情報は各窓口で連携され、申請書を何度も記入する必要もなくなり、来庁者の負担が大幅に軽減される。
さらに、マイナンバーカードや市が保有している住民基本台帳などのデータ活用により、職員による手入力の手間を低減し、スピーディーに申請書を作成できる。紙申請時に発生しやすい手書き文字の誤入力を防止でき、事後の修正などに伴う業務負担の軽減も期待される。
行政側の基幹システムとデータ連携を図りやすい環境が整うことで、職員の業務効率化、負担軽減も同時に実現する。南相馬市とNECは今後、申請書の電子サインへの対応やオンライン申請との連携を含め、さらなる住民サービスの向上と職員の業務効率化、新しい窓口体験の創出を目指し窓口改革を推進する。
【ニュースリリースのURL】
https://jpn.nec.com/press/202403/20240321_02.html