豊見城市は5月28日、市内周遊バスへの自動運転バス導入に向け、第一交通、電脳交通、ティアフォー、NECの4社と包括連携協定を締結した。2024年度中に市内一周バスの一部を自動運転バスで運行する実証実験を行う予定。地域住民や観光客の利便性向上、さらには持続可能な地域交通の実現を目指す。
運転手不足や事業採算性の低下などにより全国的にバス路線は減少傾向にあるが、豊見城市も学生や高齢者などの交通弱者の交通手段確保が喫緊の課題になっているという。豊見城市はその解決策として、ティアフォーの自動運転バス「Minibus」を活用し、現在運行中の市内一周バスでレベル4相当の自動運転運行を実現したい考え。24年度の国土交通省「地域公共交通確保維持改善事業」への申請準備を進めるとともに、実証実験も行う。
実証実験では、ティアフォーが自動運転バス車両とシステム、自動運転に関する技術情報を提供。第一交通は自動運転バスの役務提供を行い、将来的な自動運転事業の運営も担う。電脳交通は自動運転車両の遠隔監視者を、NECは自動運転サービスプラットフォームを提供し、事業全体の企画・推進を行う。豊見城市は、自動運転の社会実装に向けた全体総括や地域コミッティ設置運営等を担当する。
ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202405/20240528_02.html