仙台白百合女子大、メタボ要因分析にNECのAIプラットフォーム「dotData」採用

2024年9月9日07:55|ニュースリリース公開日 2023年8月10日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 仙台白百合女子大学は、宮城県から「みやぎのデータヘルス推進事業」データ集計、分析業務の委託を受け、AI自動化プラットフォーム「dotData」をメタボリックシンドローム(以下、メタボ)の要因分析に活用した。2023年8月10日、NECが発表した。

 宮城県では、メタボ該当者・予備群の割合が全国ワースト3位以内の状況が13年間続いており、実効性の高い生活習慣病対策が求められている。こうした背景から、仙台白百合女子大学は公衆衛生学研究室において、宮城県の国民健康保険加入者の特定健康診査のデータを用いたメタボの要因分析を実施した。

 今回の分析は、健診を受けた県民約4万3000人を対象とし、健診の結果および健診時の喫煙や食事、運動習慣、睡眠などに関わる11項目の質問への回答を基に行った。分析には、NECがdotData社から販売権を取得して提供しているAI自動化プラットフォーム「dotData」を活用した。

 その結果、メタボ発症と関連のある生活習慣として、男性では「夕食後の間食がある」「食べる速度が速い」「喫煙」「身体活動が少ない」、女性では「歩行速度が遅い」「食べる速度が速い」「喫煙」「朝食欠食」などの結果が得られた。

 こうした分析を人手で行う場合には通常2~3か月かかるが、「dotData」の活用により約1~2週間で分析を完了した。同時に行われた仙台白百合女子大学の公衆衛生学研究室での分析と合致した結果が得られたことから、健康・保健領域でのAIによる分析の有用性が示唆された。 

 仙台白百合女子大学は、AIによる分析では、人手による分析では想定していなかった関連要因が見いだされる可能性や多種多量なデータを短期間で分析することができることから、専門家の知見を基にした分析にAI技術の活用で新たな医学的な考察結果を効率的に導き出されることも期待できるとしている。

 今後も、仙台白百合女子大学は、AIを活用したメタボの要因分析をさらに推進することで、保健事業の政策立案や効果的・効率的な特定保健指導への活用を目指す。

ニュースリリースURL
https://jpn.nec.com/press/202308/20230810_02.html