エア・ウォーター・デジタル、New Relic導入で基幹システムのサービス品質向上を実現

2024年9月9日08:30|ニュースリリース公開日 2024年3月19日|ニュースCaseHUB.News編集部
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【記事本文】
 エア・ウォーター・デジタルは、基幹システムのサービス品質向上を目的に、New Relicのオブザーバビリティプラットフォーム「New Relic」を導入し、運用を開始した。システムの性能低下や原因特定に要する時間を10分の1に削減し、グループ全体のDXを支援する。2024年3月19日にNew Relicが発表した。

 エア・ウォーター・デジタルは、185社の連結子会社を擁するエア・ウォーターグループのシステム化とDX推進を担う企業。2015年から、クラウド対応ERPを中核とするグループ共通の基幹系システム「AXIS'(アクシス)」の導入を進めてきた。

 しかし、アクシスを導入するグループ企業とユーザーが増加するにつれ、ERPの性能劣化が顕著化し、ユーザーの業務効率に影響を及ぼすようになった。処理が集中する月末、月初にはユーザーからの不満が急増し、システム運用担当者はその対応に追われる状況だった。

 当時のエア・ウォーター・デジタルは、システムのインフラ監視は行っていたものの、性能低下を検知する仕組みがなかった。そのため、ユーザーから連絡を受けてから問題を認識し、原因を究明する後手に回った対応となっていた。さらに、ベンダーに依存した監視体制のめ、トラブル発生時の調査、特定にも多大な時間と労力を要していた。

 そこで、アクシスのサービス品質に対するユーザー満足度と信頼の回復、向上を目指し、New Relicを採用した。アクシスの一元的な観測体制を構築し、異常検知と原因特定をすべて社内で完結させ、トラブル対応の迅速化を図ることを目指した。

 エア・ウォーター・デジタルは、2023年3月からテスト環境でNew Relicの動作検証と設定作業を実施、同年9月から本番環境に適用、12月にはアクシスを支えるインフラとアプリケーションの観測環境を整備した。

 New Relicの導入プロジェクトを通じ、大量のエラーログから重要度の高いものだけを抽出し、担当者にメールで自動送信する仕組みを構築した。これにより、システムの異常検知と原因特定に要する時間を従来の10分の1に短縮している。また、蓄積されたログの一括分析によるシステム改修、改善計画の策定に役立てる作業も、従来の平均15分から5分に短縮された。

 エア・ウォーター・デジタル システム本部 基幹システム部 部長の安住憲一氏は、「当社におけるNew Relicの活用は始まったばかりですが、トラブル対応のスピードアップなど、アクシスのサービス品質に対するユーザーの満足度や信頼を高めるソリューションとして十分に貢献しています。また、New Relicによってシステム監視を当社内で完結させる土台も築くことができました。」と述べている。

ニュースリリースURL
https://newrelic.com/jp/press-release/20240319