NTT DXパートナー、新商品開発プラットフォーム構築にAI活用 スパイクスタジオが支援

2025年3月13日15:01|ニュースCaseHUB.News編集部
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 NTT DXパートナーが、新商品開発プラットフォーム「架空商品モール」を、AI技術を活用して構築した。3月12日、スパイクスタジオが発表した。

 生成AIを活用したプロダクトやサービスが増加する中、NTT DXパートナーは、これまでの市場の価値観を変える新しい体験を提供するため、AIソリューションの導入を検討していた。従来、人手のみで行われてきた新商品開発プロセスにAIを取り入れ、開発担当者だけでなく誰もが革新的な新商品アイデアを創出できる環境の整備を目指した。

 同社は、AI技術に特化した開発事業を展開するスパイクスタジオと共同で開発チームを組成した。NTT DXパートナーが持つ幅広いICT技術の知見と事業立ち上げ経験、スパイクスタジオが持つAI、特にLLMを活用したアプリケーション開発の知見を組み合わせることで相乗効果を期待した。NTT DXパートナーの中村 元氏は、スパイクスタジオとの共同開発を決めた理由として、新商品開発には明確な答えがない中、スパイクスタジオのLLMを活用するアイデアは理にかなっており面白いと感じたと述べている。

 開発プロジェクトは2024年6月下旬から始まり、同年7月末にはベータ版をリリース、12月には提供版が正式リリースされるというスピーディーな開発体制が取られた。アジャイル開発を採用し、実際に利用したメーカーの声やビジネスサイドからのリクエストを迅速にシステムに反映させることを重視した。UI・UXは、消費者が楽しみながら使えるかを評価軸に議論を重ね、チャット形式に決めた。

 導入効果として、アイデア創出から需要検証までを短期間で行える点が期待されている。中村氏は、自治体やメーカーなど幅広い業界・業種から高い評価を得ていると述べている。また、消費者のリアルな感情に基づいたアイデアが生成されるため、多くの共感を呼ぶと期待されており、需要の可視化にもつながると考えられている。

 今後の展望について中村氏は、生成される画像の精度向上や「意外性」と「実現性」のバランスのチューニングを継続していくとしている。最終的には、誰もが当たり前のように架空商品モールを使う世界を目指し、ユーザビリティの向上に継続的に取り組むとしている。

ニュースリリース


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