NTTドコモ、基地局のAIカメラでクマ検知へ 北海道で実証実験を開始

2026年5月25日22:14|ニュースCaseHUB.News編集部
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 NTTドコモは5月22日、自然環境の保全と人間社会の安全の両立を目的に、基地局に設置したAI搭載カメラによるクマの出没検知システムの実証実験を開始したと発表した。北海道内の2カ所の基地局に画像認識AIと連携した監視カメラを設置し、撮影映像をリアルタイムで解析する。実験期間は2026年11月30日までを予定しており、システムの有効性と検知精度の検証を行う。将来的には自治体向けの展開を見据える。

 近年、クマの生息域拡大に伴い、人身被害や死亡事故の発生が報告されている。また、冬眠明けの個体への対応として緊急銃猟が行われる事例もある。一方で、対策を担うハンターの高齢化や人材不足といった課題も指摘されている。広範な地域における常時監視には人手では限界があり、ICTを活用した監視体制の構築が求められている。今回の取り組みは、同社が2025年5月に策定した生物多様性中期ロードマップの一環として実施する。

 本実証では、北海道内の白川および山の手の基地局2局を活用する。基地局周辺のモバイルネットワークを利用することで、リアルタイムの映像伝送と通知を行う。既存の基地局設備を活用する構成とし、追加設備の導入を抑えつつ、広域での運用可能性も検証する。

 技術面では、画像認識AIをクラウド基盤「docomo MEC」上で動作させ、映像データをもとにクマの検知を行う。昼夜や天候などの環境条件の変化に対応し、継続的に検知精度の評価を進める。

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リアルタイム検知体制のイメージ

 今後は、実証結果を踏まえ、自治体向けの提供を検討する。クマの出現位置の把握や関係機関への通知などの機能拡張も視野に入れる。また、野生動物の侵入対策に関する関連技術についても検討を進める。

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