NTTドコモビジネスは、リアルタイム通信プラットフォーム「SkyWay」の開発・運用部門で、ISMS・Pマークオートメーションツール「SecureNavi」の運用を開始した。8月24日、SecureNaviが発表した。従来発生していた外部コンサルティング費用を大幅に削減しながら、担当者の業務負担を増やすことなくISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)運用の内製化を達成した。
NTTドコモビジネスのSkyWay開発・運用などを担う部門では、2024年11月にISMS認証を取得した。しかし、初回取得時は外部コンサルタント主導で進めたため、膨大なWordやExcelのドキュメントが共有フォルダに散在。全体の繋がりやルールの意図を把握しきれず、審査時に必要な資料を探す作業や、手作業によるバージョン管理、承認フローの運用が大きな負担となっていた。また、複雑な計算を伴うリスクアセスメントが実務とかみ合わず、形式的な運用に陥る懸念や、維持にかかる年間数千万円規模のコンサルティング費用の継続も課題となっていた。
こうした課題を解決するため、複数の選択肢を比較検討した結果、2025年1月にSecureNaviを採用した。選定にあたっては、従来のコンサルティング継続費用と比べて月々十数万円レベルにコストを抑制できる点や、充実した解説記事により専任者を置かずに日常業務の範囲内で認証を維持できる点を評価した。さらに、Webアプリケーション上で全ての変更履歴や承認フロー、ドキュメントの繋がりを一元管理・可視化できる点も決め手となった。
SecureNaviの運用開始により、外部コンサルティング費用を削減しながら、自社主導で認証を維持できる体制を構築した。ドキュメントや証拠データがツール上に一元管理されたことで、継続審査での書類確認が迅速化し、実務的な改善に向けた対話に時間を充てられるようになった。また、法令や規格の改定に関するアップデート通知機能や、定期的に更新される従業員向けセキュリティ教育のeラーニング機能を活用することで、運用管理の省力化と規格改定の見落としリスク防止も図っている。
さらに、新メンバーへの引き継ぎの際も、ツール上で年間のプロセスやタスクを体系的に示すことで、約1時間半のミーティング1回で運用の全体像を共有できている。
同部門でセールスなどを担当する加藤氏は、「自分たちである程度手を動かして取り組んだ方が内容も身につき、組織のためにもなる。ツールのUI上で質問への対応関係が整理されていたため、継続審査にも落ち着いて臨め、実務的な改善の話に時間を割くことができた」と話している。