NTTデータが組織連携強化の目的でSansanを全社採用した。3月24日、Sansanが発表した。
多くの事業を展開するNTTデータは、約1万2000人の社員がおり、名刺交換などで得た顧客情報・接点情報を事業部別に管理していた。そのため、組織を横断した人脈の連携が難しいという課題を抱えていた。また、営業活動の詳細が組織全体で可視化できず、顧客との関係構築や提案方法が属人的になっているというマネジメント面の課題もあった。
こうした状況を受け、NTTデータは中期経営計画で掲げる「ITとConnectivityの融合による新たなサービスの創出」に向けたグループ・組織連携の強化を推進するため、全社統一の顧客データ基盤を構築し営業活動を可視化する目的でSansanおよびデータ連携ソリューションのSansan Data Hubの全社導入を決めた。
NTTデータは全社員の顧客情報・接点情報をSansanで一元管理して全社で共有し、顧客情報を横断的に活用できる。これにより、他部署の人脈を活用した効果的な営業先選定や、直近の名刺交換情報からの他事業部の接点状況確認が可能となり、組織間で連携した戦略立案が期待される。
また、Sansan Data Hubを活用しSansanに蓄積した接点情報をSalesforceに連携して、組織横断での営業マネジメント改革を推進する。全社統一のツール活用により、各担当者の営業活動を可視化し、好事例や改善ポイントなどを全社で客観的に分析できるようになる。役職者や担当者の異動があっても、スムーズな引き継ぎ・現状把握が可能となり、営業組織全体の底上げを見込む。
さらに、顧客の課題に応じて企業・業界の枠を超えた顧客同士のシステム連携を提案する機会が多いことから、Sansanを活用し社内の全人脈を可視化することでシナジーを生み出しやすい環境を構築し、新しいサービス・営業機会の創出を加速させる。
NTTデータ 業務統括本部 コーポレートサービス部 EX高度化担当 部長の長田健郎氏は「今回のSansanおよびSansan Data Hubの全社導入を通じて、お客様やパートナー企業様の情報を一元化することで、当社が培ってきたリソースや積み上げてきたお客様との信頼関係・人脈を最大限活用し、社会課題を解決する新たな価値提供や革新的なサービス創出につながる環境を整えお客様と価値を共創するパートナーとしての役割を果たしてまいります」とコメントしている。
#SalesDX #DataHub #OrganizationCollaboration #SalesManagement #ServiceCreation #NTTDATA #Sansan