ZOZOは、マッチングアプリ「ZOZOマッチ」の本人確認における安全性向上と審査業務の効率化を目的に、オンライン本人確認サービス「LIQUID eKYC」を採用した。8月7日、LIQUID eKYCを提供するLiquidが発表した。ユーザーは本人確認書類と自身の顔を撮影することでオンラインで本人確認を完了でき、AIによる自動審査で迅速にサービスを利用開始できる。ZOZOは不正登録やなりすましを防ぎ、安心・安全なマッチング環境の実現を目指す。
ZOZOマッチは、ファッションジャンル診断などの情報をもとに、独自のAIが「好みの雰囲気」の相手を紹介するマッチングアプリ。登録時に年齢や性別などの基本情報に加え、コーディネート画像から好みのファッションを選択すると、AIがおすすめの相手を導き出す仕組みとなっている。
マッチングアプリの運営においては、利用者の安全確保が重要な課題となる。ZOZOは今回、不正登録やなりすましを防ぎ、利用者が安心してサービスを使える環境を整備するため、LIQUID eKYCの採用を決めた。Liquidはこれまでも、ZOZOが運営するファッションEC「ZOZOTOWN」にLIQUID eKYCを提供し、セキュリティ対策の強化を支援してきた経緯がある。
LIQUID eKYCの導入により、ユーザーは本人確認書類と自撮りの顔画像を撮影するだけで、オンラインで本人確認を完了できる。Liquid独自のAI技術や生体認証技術、OCR(光学的文字認識)技術を活用した自動審査により、ユーザーは申請後、速やかにサービスを利用開始できる。
一方、運営側であるZOZOにとっては、審査業務の負荷軽減につながる。AI審査によって人手による確認作業を効率化できるほか、精度の高い本人確認によって不正利用を未然に防ぎ、サービスの安全性を高める効果を見込んでいる。