NIPPON EXPRESS(NX)グループは、NECのDX人材育成プログラムを活用し、デジタル化とデジタルトランスフォーメーションによる事業改革と創造を推進している。8月20日、NECが発表した。
NXグループは、グローバルなロジスティクスの成長と変革に向け、DXを重要な経営課題と位置づけその推進、実現の中核を担うDX専門人材の育成に取り組んでいる。2020年10月からは、国内外の従業員合計5万8000人を対象にDXの基礎知識教育である「リテラシー教育」を実施してきた。
2023年10月からは、DXに取り組む専門人材を対象に、NECと共同で事業成長に直結する「専門教育」を推進している。この専門教育では、NECのDXコンサルタントがファシリテーターとなり、実践的トレーニングとDXテーマの可視化、体系化を支援する。育成対象者が実際に関与する現場、事業のテーマを課題として扱うことで、DXプロジェクトをリードするのに必要なスキル、考え方、姿勢を体系的かつ実践的に学ぶ。また、NECの「DXスキルアセスメント」を活用して、育成対象者の行動特性とスキル成熟度の定量的、客観的な可視化も可能となる。
プログラムは、集合ワークショップでの学び、気づき促進、個人でのDX推進テーマの企画構想、DXコンサルタントとの個別対話、議論と行動促進などを組み合わせた構成となっている。育成対象者同士の横連携と個人に寄り添ったサポートを提供する。プログラム最終段階では、それぞれが推進するDXプロジェクトの企画構想を体系化するとともに、NXグループが実施するDX推進支援制度と組み合わせることで、育成プログラムでの学びを実践につなげていく。
NXグループでは、このDX専門人材を中核として、物流現場におけるAIやロボティクスを活用した人員配置、車両運用、倉庫保管の最適化などの様々なプロジェクトの検討が進められている。今後は、海外のグループ会社含めた全社員のDXに関する知識とスキルを向上させ、DXを成長エンジンとしてさらなる成長を目指す。