サンドラッグ、店舗業務システム基盤にOCIを採用、既存資産を活かし柔軟性、拡張性を向上

2024年9月9日08:20|ニュースリリース公開日 2024年1月29日|ニュースCaseHUB.News編集部
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 サンドラッグは、全国1,400店舗の運営および業務を担うストア・コンピューターのクラウド化に「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」を採用した。日本オラクルが2024年1月29日に発表した。

 サンドラッグは、オンプレミス環境からの移行において、「Oracle Cloud VMware Solution」を活用することで、既存のIT資産を活かしながら、期間、コスト、リスクを最小限に抑えOCIに全面移行する。

 サンドラッググループは、国内1404店舗でドラッグストアおよびディスカウントストアを展開し、国内店舗網のさらなる拡大を図っている。同社は利便性の高い店舗開発、高齢化社会を見据えた専門性の強化およびローコスト・オペレーションを支えるさまざまな仕組みを創出し、店舗運営および業務のさらなる生産性向上に向けデジタル推進を掲げている。

 電子棚札、セルフスキャン、セミセルフレジ、賞味期限チェック、自動発注などのサンドラッグの店舗運営および業務支援システムは、ストア・コンピューターと連携して稼働する。現在のストア・コンピューターは、データセンター内のオンプレミス環境上で、1店舗あたり1仮想マシン環境を構築し、約100店舗を1ハイパーバイザーで集約しながら運用している。昨今の店舗数の拡大に伴い、オンプレミスのVMware環境の増強には莫大な追加投資がかかるため、ストア・コンピューターを迅速かつ柔軟に増設するためにパブリック・クラウドの活用を決めた。 

 サンドラッグは、既存の1400店舗分のVMware環境も全面的にクラウド移行することを想定し、OSやミドルウェアを含むシステムや運用管理への変更を最低限に抑え、移行期間の短縮化、移行コストの低減を目指した。複数のクラウドサービスを検討した結果、これらの要件を満たし、クラウド移行後も自社でVMware環境を制御可能な「Oracle Cloud VMware Solution」を選定した。 

 サンドラッグは、「Oracle Cloud Lift Services」のフィジビリティ・スタディとPoCの支援を受け、移行の課題や懸念を整理、解消と、Oracle Cloud VMware SolutionなどのOCIのスキルを習得した。日本オラクルのコンサルティングサービス部門と連携して、毎月数百店舗毎のペースでOCI上でのストア・コンピューター環境の構築、移行を行っている。今後の店舗数拡大を想定し、2025年3月までに、現在の1400店舗を超える数のストア・コンピューター環境をOCI上に構築する予定だ。また、これらのストア・コンピューターと連携する本社業務システムのデータベース基盤も、OCI上に移行する計画だ。 

 サンドラッグは、今回のOCI移行をレガシー・モダナイゼーションの第一歩と位置づけ、OCIで提供される広範かつ最新のクラウド・テクノロジーやデータベース・サービスなどを活用していく。サンドラッグ管理本部 システム企画部 執行役員 部長の林雅人氏は、「ストア・コンピューターは、店舗運営業務の基幹システムともいえる重要なシステムです。OCIへ移行することで、全国1,400店舗での利用や運用を大きく変更することなく、オンプレミス環境と同等の性能、可用性、セキュリティを維持しながら、新店舗への環境提供を迅速かつ柔軟に行えるようになります。現在、『Oracle Database』上で稼働している業務システムも、OCIへの移行を計画しています。このOCI移行をレガシー・モダナイゼーションの第1ステップとして、その先のクラウドネイティブ化、その他システムのクラウド化にも取り組み、システムを活用する現場の生産性向上につながるデジタル推進に貢献していきます。」と述べている。 

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