アクティオホールディングスは、建設機械レンタル業務を支える基幹システムをオラクルのクラウドサービス「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ移行し、本番稼働を開始した。4月6日、日本オラクルが発表した。自然災害やサイバー脅威に備えたレジリエンス(復旧力)を強化するとともに、運用の効率化を図る。
建設機械レンタル業界最大手のアクティオグループは、国内の事業会社15社で共用するミッションクリティカルな基幹システムを運用している。建設業界の人手不足やレンタル需要の拡大を背景にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しているが、従来の災害対策(DR)環境では切替時間や可用性に課題があった。社会インフラを支える事業特性上、激甚災害時でも機械供給を止めない強固なIT基盤の構築が急務となっていた。
今回の刷新では、オンプレミス環境および他社クラウド環境からOCIへ移行。システム基盤には「Oracle Exadata Database Service」や「Oracle Cloud VMware Solution」を採用した。さらに、シンガポール・リージョンを活用したDRサイトを構築し、「Oracle Database Zero Data Loss Autonomous Recovery Service」を導入した。
導入の効果として、DR切替時間は従来の数日から数時間へ短縮された。復旧時点目標(RPO)も日次から最新の状態まで短縮され、障害発生直前のデータ状態での復旧が可能になった。また、夜間のバッチ処理時間の短縮や、今後3年間でITインフラコストを約50%削減する見通しを得るなど、性能とコストの両面で成果を上げている。
アクティオホールディングスは、現在他社クラウド上で稼働している300台以上のサーバー群についてもOCIへの移行を決定している。同社取締役CIOの井原宏尚氏は、「OCIの採用によりレジリエンスと可用性を大幅に強化できた。今後は外部連携も視野に入れ、建設機械レンタルのプラットフォーム化を推進していく」としている。