住友倉庫がOCRソリューション「Future EdgeAI」で輸出貨物取扱業務を効率化

2025年1月14日11:39|ニュースCaseHUB.News編集部
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 住友倉庫は、フューチャーアーキテクトが開発したOCRソリューション「Future EdgeAI」を、住友倉庫の大阪市にある拠点の一つ、南港第二営業所国際フェリー上屋における輸出貨物取扱業務の搬入確認作業に導入した。1月10日、フューチャーアーキテクトが発表した。

 住友倉庫は、倉庫業を核として、港湾運送業、国際輸送業、陸上運送業を含む総合的な物流事業と、物流用地の再開発を中心とする不動産事業を展開している。国際物流ネットワークを活用した物流ソリューションの提供を行っており、今回のシステム導入は、その一環となる。

 同社では、国際貨物の荷捌き業務において、貨物の詳細を示すケースマークの目視確認やシステムへの手作業によるデータ登録に大きな負荷がかかっていた。ケースマークには配送先や重量といった多くの情報が記載されており、これらの情報を正確かつ迅速に処理する必要があった。特に、大阪市にある南港第二営業所国際フェリー上屋では、ケースマークの確認作業が業務効率化の課題となっていた。

 導入したFuture EdgeAIは、スマートフォンでケースマークを撮影するだけで、その情報をデータ化できる。これにより、倉庫作業員はケースマークの情報を画像、テキスト、2次元コードとして現場で出力でき、事務作業員が2次元コードをスキャンすることで、システムにデータが自動登録される。これにより、作業時間は約60%削減される見込みで、業務の省力化と迅速化が期待される。

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ケースマークの読み取りフローのイメージ

 Future EdgeAIは、漢字、ひらがな、カナ、英数字など、さまざまなフォントの活字に加え、手書き日本語も高精度で読み取れる。また、画像補正技術により、印刷面に擦れやノイズ、水濡れ、折れ曲がりがある場合でも、バーコードや文字の読み取りが可能である。現場での業務運用に対応した多様な機能や個別のカスタマイズも可能だ。

 住友倉庫は、今回の導入を皮切りに、今後もOCRソリューションの他業務への導入拡大を検討しており、さらなる業務効率化や生産性の向上、より質の高いサービスの提供を目指す。

ニュースリリース