沖電気工業(OKI)は、3月に発売する尿監視支援システム「ウロミル」の連携ツールとして、オープンのRPAツール「BizRobo!」を採用した。2月26日、オープンが発表した。デジタル測定した尿量データを電子カルテなどに自動記録することで、医療・介護現場の転記作業をなくし、業務負担の軽減と入力ミスの防止を目指す。
医療現場において、患者の尿量は容体変化を把握するための重要な生体情報だ。しかし、多くの現場では現在も看護師らが目視で測定し、手書きで記録した後に端末へ転記するアナログな手法に依存している。こうした作業は多忙なスタッフの大きな負担となっているだけでなく、記録の遅れや漏れが患者の状態変化を見逃すリスクにつながる課題があった。また、頻繁な巡回測定は患者の安静を妨げる要因にもなっていた。
OKIが開発したウロミルは、こうした課題を解決するために尿量の確認作業をデジタル化し、自動で測定・記録するシステム。リアルタイムでのモニタリングに加え、尿量の変化を迅速に通知するアラート機能を備えており、患者の状態を早期に把握できる。ベッド周辺の限られたスペースを圧迫しないコンパクトな設計と、直感的な操作性を両立させた。
今回のBizRobo!との連携により、ウロミルが測定し出力したデータを、RPAが電子カルテや重症管理システムへ自動で受け渡す仕組みを構築した。これにより、看護師らによる手入力の手間が完全に解消される。精度の高いデジタル測定値が直接システムに反映されるため、標準化された正確な記録が可能になり、医療の安全性向上に寄与する。
また、ウロミルの導入はコスト削減の効果も見込まれている。高精度なデジタル測定が可能になることで、従来使用していた精密尿量計付きバッグを汎用のウロバッグへ代替できるようになるためだ。消耗品コストを抑えつつ、ICUから一般病棟まで幅広い現場で看護業務の効率化を実現できる。
両社は、今回の連携を通じて医療デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、質の高い医療・介護サービスの実現と、深刻化する医療従事者の不足や負担増加という社会課題の解決に取り組む。今後は自動記録の対象となるシステムの拡大などを通じ、さらなる現場の利便性向上を目指していく。