セガがOktaのAuth0を採用、グローバルゲーム体験の向上とセキュリティ強化を両立

2025年2月17日22:05|ニュースCaseHUB.News編集部
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 セガは、グローバル規模でのユーザーのゲーム体験向上とセキュリティ基準の強化を目指し、Oktaの認証プラットフォーム「Auth0」をユーザー認証システムに採用した。2月17日、Okta Japanが発表した。

 セガグループでは、グローバルに展開するゲームタイトルにおいて、ユーザーとの接点をより深めることを目指している。そのためにプラットフォームや地域を問わず、共通基盤で利用可能な認証機能を提供して、ユーザーが安心してゲームを楽しめる環境を構築してきた。

 セガでは従来の自社開発による認証システムで、セキュリティ脅威への対策やグローバルでの展開に課題を抱えていた。今後の認証基盤に自社開発かIDaaS(Identity as a Service)を利用するか検討する中、セキュリティへの迅速な対応や将来の拡張性を重視し、Oktaが提供するAuth0の導入を決めた。PoCを実施した結果、JavaScriptによる柔軟なカスタマイズが可能であり、グローバルの規制要件にも対応可能な点も評価した。

 導入では企画検討、方針策定に6ヶ月、PoCの実施に3ヶ月、実装と展開準備に9ヶ月を費やした。導入過程では、AWS契約の切り替えや各国の規制対応(年齢確認、データ保管リージョンなど)が課題となったが、Oktaのサポートを活用して対応した。

 Auth0を活用して、セガグループ(セガ/アトラスなど)が提供するゲーム・Webサービスをより便利に利用するための共通アカウント「SEGA Account」の登録を2025年1月22日より開始している。これによりグローバル基準のセキュリティを実現し、安全なBtoCサービスを提供している。これは内製基盤に比べ、ゲーム開発チームの採用ハードルの低減にも寄与している。さらに、ユーザー情報を安全に活用したダイレクトマーケティングの展開も可能となった。セガはユーザー体験の向上だけでなく、コスト削減や運用負担の軽減効果も得ている。

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共通アカウント「SEGA Account」の構成イメージ

 セガ及びセガグループでは、Auth0のユーザー認証システムを活用し、今後もスマートフォン、PC、コンソールだけでなく、将来的には店舗での利用も視野に入れ、より一貫したユーザー体験の提供を目指す。また、これを基盤として、グローバルな消費者に安心と満足を届けるとともに、マーケティング活動をさらに強化していく。

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